JR東海は、身延線が1928年3月に全線開通してから今年で90周年を迎えることを記念し、6月までさまざまな記念企画を実施する。

  • 「身延線全通90周年記念キャンペーン」で373系の臨時列車も運転(写真は定期列車の特急「ふじかわ」)

記念企画のメインは、開通記念日の3月30日に実施する特別記念列車の運転と記念入場券の発売。特別記念列車は、臨時特急「身延線全通90周年富士川」号の名称で、富士駅9時5分発・甲府駅11時22分着の片道のみ運転。373系3両編成に専用ヘッドマークを掲出する。富士~甲府間の途中停車駅は富士宮駅・身延駅・市川大門駅・東花輪駅。

全車指定席で、指定席特急券は3月1日10時から全国のJRのおもな駅と旅行会社の窓口で販売開始。乗車特典として、東花輪~甲府間の車内で記念乗車証がプレゼントされるほか、沿線自治体による車内でのおもてなしが予定されている。列車の発車・到着に合わせ、富士駅では出発式、身延駅では見送り、甲府駅では出迎えも行われる。

記念入場券は「身延線全駅39駅セット」(5,460円)と、過去に駅名が改称された9駅分のみの「身延線9駅セット」(1,260円)の2種類。39駅セットは90セット限定、9駅セットは1,000セット限定。どちらも富士宮駅・南甲府駅などで発売する。

3月25日には、身延駅を起点とする「さわやかウォーキング」の開催に合わせ、臨時急行「身延線全通90周年みのぶ」号を静岡~身延間で運転。往路は静岡駅7時35分発・身延駅9時21分着、復路は身延駅14時36分発・静岡駅16時24分着。4月7日も南甲府駅起点とする「さわやかウォーキング」の開催に合わせ、臨時急行「身延線全通90周年やまなし桜」号を静岡~南甲府間で運転。往路は静岡駅6時52分発・南甲府9時54分着、復路は南甲府駅14時48分発・静岡駅18時3分着。臨時急行はともに373系3両編成に専用ヘッドマークを掲出して運行する。

身延線全通90周年を記念したロゴマークも制定。2月下旬以降、ロゴマークを使用したのぼり旗とステッカーを身延線のおもな駅に順次掲出し、キャンペーンを盛り上げる。