内閣府は2月7日、2017年12月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比2.8ポイント上昇の120.7となった。3カ月連続で上昇し、比較可能な1985年1月以来、最も高い数値を記録した。

先行指数は2カ月ぶり悪化

一致指数を踏まえた基調判断については、「改善を示している」とし、15カ月連続で据え置いた。

  • 12月の景気動向指数、過去最高水準に

    一致指数の推移(出典:内閣府Webサイト)

景気の先行きを示す「先行指数」は同0.3ポイント下落の107.9と、2カ月ぶりの悪化。遅れて動く「遅行指数」は同0.2ポイント上昇の119.0と、5カ月連続で上昇した。

一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度をみると、プラス寄与が最も大きかったのは「投資財出荷指数(除輸送機械)」(0.59)。次いで「生産指数(鉱工業)」(0.53)、「鉱工業用生産財出荷指数」(0.42)、「耐久消費財出荷指数」(0.41)、「有効求人倍率(除学卒)」(0.33)、「商業販売額(小売業)(前年同月比)」(0.23)、「商業販売額(卸売業)(前年同月比)」(0.12)と続いた。