シンガポール航空は2月8日、ボーイング787-10初号機の最初の定期路線をシンガポール=関西空港とし、5月より運航を開始する予定を発表した。シンガポール航空は、787-10を運航する世界初の航空会社となる。
同社は現在、同機を49機確定発注しており、2018年3月に米国サウスカロライナ州にあるボーイング社のチャールストン工場にて初号機を受領する予定となっている。 同機は大阪への定期便運航に先駆け、バンコク線およびクアラルンプール線の一部にて、クルーのトレーニングを目的としたフライトを実施する。
さらにシンガポール航空は787-10に導入される、新しい地域路線用機内プロダクトもデビューさせる計画をしている。座席構成は2クラス制の337席で、ビジネスクラスが36席、エコノミークラスが301席となる。
シンガポール航空マーケットプランニング担当シニアバイスプレジデントのタン・カイ・ピン氏は、「同機の導入は、当社の総合的な成長戦略の核となり、ネットワークの拡大と事業の強化を可能にします。ボーイング787-10への新しい地域路線用機内プロダクトの導入は業界のリーダーとして、継続的なプロダクト・イノベーションによって、当社のお客様に、よりプレミアムな空の旅をお楽しみいただくという、当社のコミットメントの一環です」とコメントしている。
全長68mの787-10は、ボーイングの他のドリームライナーファミリーの中でも最長で、最先端の軽量素材が用いられている。シンガポール航空では、787-10を49機確定発注している他、777を20機確定発注している。この20機については、2021-22年会計年度からの受領を予定している。