ユーピーアールは2月7日、運輸・運送、製造、建築業などの重労働を伴う職業に就いている人を対象とした「働き方」に関する意識調査の結果を発表した。調査期間は2017年12月20~21日、有効回答は製造業、運輸業、運送業、設備業、加工業、建築業の20代以上の就労者468人。

50代は「身体への不安」が最多

今の職場で働くに当たっての将来への不安を尋ねたところ、20~40代は「収入への不安」(51~62%)、50代は「身体への不安(体力・筋力・ケガ)」(55%)が最多となった。具体的には、「現場作業で事故に直結するので」(50代男性)、「年齢とともに肉体労働がきつくなってきた」(50代女性)といった声が寄せられた。

  • 年代別「今の職場で働くにあたっての将来への不安」

将来に「身体的な不安」を感じている人に、身体の不安が解消できたら今の職場で長く働きたいかと聞くと、30代で73%、40代で68%、50代以上では76%が「そう思う(とても+まあ)」と回答。「運輸・運送業」に絞った場合、20代で44%、30代で50%、40代で62%、50代以上では79%が、「身体的な不安」が解消されたら今の職場でもっと長く働きたいと答えた。

同社は「身体が資本のブルーカラー系職種においては、収入や残業より何より、身体への不安(体力・筋力・ケガ)が解消されれば、就業希望者は現在よりも増える可能性が高いと言える」と分析している。