国立がん研究センター 中央病院は3月10日、「がん患者さんのサポートと生活の工夫展2018」を同院8階患者サポート研究開発センター内で開催する。時間は9時30分~16時(開場9時)。参加費は無料。
同院は、2016年9月に患者サポート研究開発センターを開設し、患者のQOLを重視したチーム医療を実践している。「生活の工夫展」は、2017年3月にも開催。約280名の来場者からは「いろいろな教室や展示など役に立つ情報だった」「リンパ浮腫ケアや心のケアのセミナーがよかった」などの感想が寄せられたという。
今回の生活の工夫展でも、さまざまながん患者とその家族が快適に暮らすためのサポートや工夫、情報を看護師や薬剤師、栄養士、医師などが紹介する。そのほかに展示・体験コーナー、個別相談コーナーも設ける。
がん治療中・療養中の生活の中で役立つテーマについて、院内の専門家が説明するセミナーも開催。ウィッグなど外見ケアの疑問に答える「アピアランスケアの話」、リンパ浮腫の予防とセルフケアを学べる「リンパ浮腫ケア教室」、栄養士による「食事の話」、「がんを体験した『こころ』のケア」の4種類を用意する。
患者自身が、さまざまな困りごとに対してセルフケアできるような「患者教室」も開催する。がん治療中の薬との付き合い方や痛みの緩和方法、治療による副作用対策をレクチャーする教室のほか、子育て中の患者・家族のための支援の場や、若い世代の患者さんの交流の場も設ける。
展示・体験コーナーでは、体の動きを助ける製品紹介や口腔ケア、口渇対策グッズの紹介を行う。ウィッグの体験やリンパ浮腫をケアする弾性ストッキングの紹介、乳がん治療後の工夫や術後補正下着の紹介も実施する。
その他、同院の専門看護師や認定看護師、がん専門相談員、栄養士などによる「がんと暮らしに関する個別相談コーナー」も設ける。会場では、中央病院看護部が企画・制作した「生活の工夫カード」36種類も配布している。
また、今回は日本胃癌学会主催の市民講座「よくわかる胃癌の最新治療」も同時に開催する。会場は国立がん研究センター新研究棟 大会議室。時間は13時30分~15時30分。市民講座参加には、事前申し込みが必要となる。