お笑いタレントの渡辺直美が、ディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』(3月16日公開)の日本語吹き替え版で、カラフルな“死者の国”に登場する実在したメキシコの芸術家フリーダ・カーロ役を務めることが6日、明らかになった。ディズニー/ピクサー声優は今回が初挑戦で、「ディズニー/ピクサー作品を全部観ているので、すごく嬉しかったです!」と喜んでいる。

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渡辺直美がフリーダ・カーロ役の声を担当

ミュージシャンを夢見る少年ミゲルがカラフルな“死者の国”に迷い込み、そこで出会った"家族が恋しいガイコツ"のヘクターと冒険を繰り広げる同作。渡辺は、ミゲルが"死者の国"で出会う情熱的な芸術家フリーダ・カーロの声を演じる。フリーダ・カーロ(1907~1954)は実在のアーティストで、メキシコの紙幣にも描かれるほど国を代表する芸術家。当時から愛と自由に生きた革新的な女性で、今も彼女が描いた絵や作品は世界中で愛され人気を誇っている。

渡辺は“家族のつながり”を描く本作のテーマに共感したそうで、芸人の夢と家族の間で葛藤した過去を振り返り、「芸人になりたいというのはずっと子供の頃からの夢でした。でもすごく反対されました。売れる人は一握りなんだから、お前はなれないと最初からすごく否定されて。悔しい気持ちもあり、頑張って親に良い所を見せたいとか、親戚に喜んでもらいたいと思ってやってこられたので、むしろ反対された方が自分のためには良かったのかなと思います。今は家族も応援してくれていて、家族に自分の頑張っている姿や夢を叶えている姿を見せられて、本当に良かったなと思いました」と劇中のミゲルと同じ境遇だったエピソードを披露した。

本作は陽気で美しいテーマパークのような死者の国が舞台となっているが、渡辺が演じるフリーダ・カーロもその世界観にぴったりなカラフルな衣装で登場。渡辺は「色彩が綺麗過ぎてびっくりしました。色の組み合わせや死者の国の輝き方とか、色合いがすごく可愛くて素敵でした」と世界観を絶賛。また、フリーダ・カーロについて「女性でフリーダに憧れている方は多いですよね。携帯の待ち受けにしていたり、グッズもたくさん出ていたり。今、メキシコの可愛い色合いがとても流行っているので、今のこの時代に作品がすごくぴったりだと思いました」と語り、「フリーダの服装が可愛かったので、そういう感じのファッションが2018年夏に増えそう!」と日本でのフリーダブームを予想した。

ディズニー担当者は起用理由について「フリーダ・カーロは『情熱の画家』と呼ばれ、時代を切り拓いた革新的な女性の象徴として世界中の人々から愛される存在。ニューヨーク留学やワールドツアーを行っている渡辺直美さんも、常に世界に向けて革新を起こし続けており、まさに現代のフリーダ・カーロ。時代の最先端を行くファッション性やその個性的な世界観で注目を集める女性であると思いオファーさせて頂きました」と説明している。

また、渡辺が演じる本編シーンの映像も到着した。本作でフリーダは創作に夢中になると他のことが見えなくなってしまう情熱的な芸術家として登場。この本編シーンでは、アトリエに迷い込んでしまったミゲルとフリーダが出会うシーンとなっている。

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