相模鉄道は6日、都心直通用の新型車両20000系について、2月11日の横浜駅10時30分発の列車から営業運転を開始すると発表した。同日に横浜駅で出発式も開催。「20000系デビュー記念入場券セット」も販売される。
新型車両20000系は相鉄グループの「デザインブランドアッププロジェクト」の統一コンセプトにもとづき、外観を濃紺色「ヨコハマネイビーブルー」で塗装。車内の座席端部に強化ガラス製の大型仕切り板を採用し、時間帯で変化する調色調光式のLED照明、空調効果を高める個別ドアスイッチも導入した。優先席の一部は座席の高さを上げて立ち座りを容易にし、座席下部に大型の荷物を収納できる「ユニバーサルデザインシート」とし、車いす・ベビーカー用のフリースペースも全車両に設置している。
2022年度下期に開業予定の相鉄・東急直通線の車両として、日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)にて第1編成が製造され、昨年夏に約950km、35時間以上かけて神奈川県内の車両センターへ輸送された。その後は車両の整備や各種試験、乗務員の訓練などが行われ、1月17日に報道公開も実施。2月10日に行われる「新型車両デビュー記念撮影会 in 相模大塚」を経て、2月11日の横浜駅10時30分発、特急海老名行でデビューする。当日は横浜駅3番線ホームにて、10時から出発式を開催する。
なお、出発式に関して「専用の観覧スペースはございません」「ホームが狭隘なためご覧いただけない場合がございます」と相模鉄道。デビュー後の新型車両20000系は、都心への相互直通運転開始まで他の車両と同じく相鉄線内で運行予定とされている。「今後の運行情報は、相鉄グループウェブサイトでお知らせします」とのこと。
「20000系デビュー記念入場券セット」は、新型車両20000系をデザインしたD型硬券普通入場券8枚と、新型車両20000系の図面・主要諸元表を記載した台紙がセットとなり、価格は1,200円。2月10日から2,000セット販売し、このうちシリアルナンバー1~300番は「新型車両デビュー記念撮影会 in 相模大塚」の南口特設会場で限定販売される。