1月25日から27日の3日間、東京ビックサイトで、リードエグジビジョンジャパン主催の「第一回 資産運用EXPO」が開催された。
同イベントは、不動産、証券、貴金属、上場企業の広報・IRなどを扱う企業120社が出展、来場者数は、約12,000人が会場を訪れた。会場は、金融資産、現物資産、不動産投資、IRの4つのエリアで分けられ、金融資産エリアでは、投資信託、ETF、RELT、FX、年金保険など投資商品、不動産投資エリアでは、賃貸住宅、オフィスビル、商業施設などの投資物件が出品され多くの来場者で賑わった。
本稿では、現物資産エリアにおいて、超大型の1億7,000万円に相当の1,000オンスの巨大金貨を展示した田中金属工業ブースの模様をレポートする。
田中貴金属工業は、1885年に両替商「田中商店」としてスタートした明治創業の貴金属業界の老舗中の老舗。ほぼ1世紀にわたりプラチナ族貴金属などの改修、精製を行い、それらを用いた産業用金属素材の製造・販売を行ってきた。
その一方で、資産形成の手段として貴金属地金の売買をグループ会社「GINZA TANA」で展開。精製・分析技術については、金・銀市場で世界的な権威を持つロンドン市場において様々な認定を受け世界で高い評価を受けている。
同社ブースの最大の見どころは、超大型の1,000オンスのウィーン金貨「ハーモニー」だ。直径37cm、重さ31.103kgになる巨大コインで、ウィーン金貨 15周年を記念して2004年に発行されたもので、世界で発行された15枚中の1枚で1億7,000万円に相当するという。
この巨大金貨の発行元である「ウィーン金貨 ハーモニー」は、オーストリア政府が純度99.99%の純度を保証する法定通貨。世界的に有名なウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の「黄金の間」にあるパイプオルガンをモチーフにデザインされており、ハーモニーと名付けられている。少額から購入でき、デザイン性も高いので国際市場でもベストセラーとなっているという。
今回、この「ウィーン金貨 ハーモニー」を活用した新製品「- Memories - ウィーン金貨ハーモニー オリジナルアルバム」を展示。同社では、ヨーロッパでは古来、子供の誕生日に金貨を購入して、独り立ちするときにまとめてプレゼントする習慣があり、ここから着想し、金貨の収蔵と写真、コメントを記入できるアルバムを製作したという。アルバムには、21個コインを貼るスペースがあり、年にひとつずつ収集し成人になる20歳の誕生日にアルバムが完成するそうだ。
このほか、同社ブースでは、プラチナで作成された参考価格14,040,000円の準プラチナ製置物「白鷹」も展示。体験コーナーでは、純金のラージバー12.5kgを備えられたベルトを引っ張ることでその重みを体感できるアトラクションも設置された。
さらに、同じ重量のアルミと銅と金をそれぞれ同サイズ作成し、それぞれの重さを体験できるコーナーも用意。同コーナーは、金の重さが、他の金属に比べてどれだけ重いのかがよくわかる展示となっている。