女優の天海祐希と俳優の沢村一樹が、テレビ朝日系で3月に放送される2夜連続のアガサ・クリスティ原作ドラマスペシャルに主演することが1日、明らかになった。
アガサ作品初挑戦となる天海が主演するのは『パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~』。原作の主人公はミス・マープルという老婦人だが、今回の日本版で天海が演じるのは、元敏腕刑事にして危機管理のプロという華麗な経歴を持つデキる女・天乃瞳子だ。
物語は、瞳子の義母が「特急オリオン」に乗っていたところ、並走していた「寝台特急朝霧」内で、男が女性の首を絞めているのを目撃。だが、寝ぼけていたとして車掌も警察も取り合ってくれないため、真相究明に立ちあがった瞳子は、犯人が車内から死体を投棄したものと推理し、遺体が投げ込まれたのは、沿線に広がる豪邸の敷地内だと考え、ある人物をその屋敷に潜入させる…。
天海は「列車を舞台にしたミステリーは今となっては定番に思えるかも知れませんが、この『パディントン発4時50分』の発表当時はとても衝撃的な内容だったのではと思います。登場人物のキャラクターも個性豊かで、さまざまな人間が絡み合うミステリーなので最後まで楽しんでいただけると思います」と見どころを語る。
一方、沢村が主演するのは『大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~』。昨年放送されたアガサ原作『そして誰もいなくなった』で演じた警部・相国寺竜也役で再び登場する。
今作で描かれるのは、大女優が開いた豪華絢爛なパーティーで起きた殺人事件。何者かに脅迫を受けていた大女優、彼女を取り巻く、一癖も二癖もある怪しい人物たち、と容疑者だらけで捜査が難航する中、相国寺が最大の謎に挑んでいく。
沢村は「『そして誰もいなくなった』のとき、僕はみなさんが亡くなってしまってからの登場だったので、容疑者たる人物たちには会うことができなかったのですが、今回はたくさんの"容疑者たち"にも対面できておりますので、相国寺がどのようにトリックを解明し、事件を解決していくのかご期待ください」と予告した。
そんな沢村に、天海は「『がんばれ!』のひと言ですね(笑)。どんなストーリーなのかとても興味がありますし、沢村さん主演の作品を見るのはすごく楽しみ!」とエール。それを受けた沢村は「同じアガサ・クリスティ作品でも、まったく違った推理劇となっていますので、その違いを存分に堪能していただきたいと思います」とアピールしている。