月1回の生放送が行われるNHK EテレのWEB連動企画“チエノバ”。この番組は番組ホームページに寄せられる声を、誰もが生きやすい社会にするための「知恵」に変えていくシリーズだ。2月1日20時より放送される回では、「SOGI(ソジ)ハラ」を取り上げる。

『ハートネットTV WEB連動企画“チエノバ”』

『ハートネットTV WEB連動企画“チエノバ”』

「SOGI(ソジ)ハラ」のSOは「Sexual Orientation=好きになる相手の性(性的指向)」、GIとは「Gender Identity=自分の性別に対する認識(性自認)」についての頭文字であり、これらに関連して、「差別的な発言や嫌がらせなどを受ける=ハラスメント」のことをいう。例えば、「ホモ」「レズ」「オカマ」などの侮蔑的な発言、からかい、いじめ、無視、暴言や暴力、学校や職場での不当な扱いだ。

この問題は、加害者にハラスメントという認識がなかったり、そのことによって誰かが傷つくかもしれないということが想定されていなかったりすることが少なくない。また、受けた本人も「我慢して受け流すしかない」「嫌だと言えない」などという場合が多く、なかなか社会に知られていないのが現状だ。

そこで今回はSOGIハラを「受けたことがある」「受けたかもしれない」と感じている人からの体験談を募集し、「なくそう!SOGIハラ」実行委員会の松中権氏や弁護士の寺原真希子氏らを招き、この問題について考えていく。

番組のホームページ上では、「差別発言が多く見られたので、担任の先生と学年主任の先生にもカミングアウトしたのですが、その後も差別が続きました」「受け入れてくれてると思った人に理解して貰えてなかったことを知った時とても辛かったです」「LGBTに理解がある風を装って、LGBTかどうか聞きだそうとする人がいて困っています」などといった声が寄せられている。