富士フイルムは1月31日、レンズ交換式ミラーレスデジタルカメラ「X」シリーズの新製品となる「FUJIFILM X-A5」を発表した。シルバー / ブラウン / ピンクの3色に、ボディのみとレンズキットを用意。ボディを2月22日、レンズキットを2月15日に発売する。

FUJIFILM X-A5(ボディ)

X-A5は、有効画素数2,424万画素のAPS-C「X-Trans CMOS III」センサーを搭載するFUJIFILM Xマウントのミラーレス一眼カメラ。価格はオープンで、直販サイトでの価格は64,260円(税込)。ボディのみの重量が約361gと小型軽量なので、日常のスナップ、旅の記録、本格的な作品撮影など多彩なシーンで活躍する。

  • 富士フイルム「FUJIFILM X-A5」

    FUJIFILM X-A5(シルバー)

  • 富士フイルム「FUJIFILM X-A5」

    FUJIFILM X-A5(ブラウン)

  • 富士フイルム「FUJIFILM X-A5」

    FUJIFILM X-A5(ピンク)

画像処理エンジンは、従来モデルと比べて約1.5倍高速化。80年以上にわたって蓄積した富士フイルム独自の色再現技術によって、人間の記憶に残る「記憶色」を再現するとしている。オート撮影時のシーン認識精度や肌色再現も進化し、特に人物関連の撮影で実力を発揮。AFは像面位相差AFに対応する「インテリジェントハイブリッド AF」を採用しており、AF速度は2倍に向上した。

背面モニターは3型の104万画素で、180度まで開くと背面のコマンドダイヤルがズームボタンとシャッターボタンに自動で切り替わる。これにより、自分撮りを簡単に行えるようにした。瞳を自動検出しピントを合わせる「瞳 AF」や「美肌モード」などのサポート機能も充実。

動画撮影機能は4K/15pまで対応。4K撮影を駆使した撮影モードには、小物のマクロ撮影などでくっきりとした撮影を行う「マルチフォーカス」機能、15枚/秒の高速連写が可能な「4K 連写」機能、最高4倍速のフレームレートで撮影し、素早く動く被写体のスローモーションを滑らかに再生する「HD ハイスピード動画」などを搭載。エフェクト機能は、全11種類の「フィルムシミュレーション」と、「霞除去」「HDRアート」などの「アドバンストフィルター」全17種類を備える。

通信機能として、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANと、Bluetooth 4.1に対応。スマートフォン用アプリ「FUJIFILM Camera Remote」を使うことで、撮影した画像や動画を自動でスマートフォンに転送でき、SNSへのアップロードも簡単に行える。

そのほか主な仕様は、撮影感度がISO200~ISO12800(拡張感度時:ISO100 / 25600 / 51200)。記録方式は静止画がJPEG / RAW、動画がMOV(H.264)。記録メディアにはSD / SDHC / /SDXCメモリーカードを利用でき、電源にはリチウムイオン電池「NP-W126S」を使用する。省電力性能も見直され、撮影枚数は450枚と増加した。本体サイズはW116.9×D40.4×H67.7mm、重量は約361g(バッテリー、メモリーカード含む)。

レンズキット

X-A5と同日発表の標準ズームレンズ「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」を組み合わせたレンズキットも用意される。直販サイトでの価格は80,460円(税込)。

キットレンズの焦点距離は、23~69mm相当(35mm判換算)で、重量約135gの小型軽量設計。X-A5と組み合わせた場合の重量は、Xシリーズでは最軽量の約496gとなる。

レンズ構成は9群10枚(非球面レンズ3枚、EDレンズ2枚)で、最小絞りがF22。レンズ先端から約5cmの接写撮影が行えるほか、電動ズーム機能を搭載したことで動画撮影時のスムーズなズーミングも可能になっている。主な仕様は以下の通り。

  • フィルター径 : 52mm
  • 絞り形式 : 7枚羽根 円形絞り
  • 最短撮影距離 : 13cm~(広角)、35cm~(望遠)
  • 最大撮影倍率 : 0.24倍
  • 最大径 : 62.6mm
  • 長さ : 約44.2~65.2mm
  • 重さ : 約135g (レンズキャップを含まず)

別売りアクセサリー

別売りアクセサリーの新製品には、ボトムレザーケース「BLC-XA5」が登場。価格は9,500円(税別)。そのほかにも、バッテリーチャージャー「BC-W126」、クリップオンフラッシュ「EF-X500」、リモートレリーズ「RR-90」など多数のアクセサリーが用意される。