ソニーは1月26日、空間光学手ブレ補正を搭載したビデオカメラ、4Kハンディカム「FDR-AX60」と「FDR-AX45」を発表した。ともに2月9日より発売する。価格はオープンで、推定市場価格(税別)は「FDR-AX60」が130,000円前後、「FDR-AX45」が100,000円前後。
FDR-AX60
FDR-AX60は、最大3,840×2,160ドット/30pでの映像撮影が可能な4Kハンディカム。ズーム全域で手ブレを補正する空間光学手ブレ補正機能を搭載する。約155万ドット相当のチルト式ビューファインダーと、フォーカスやズームなどの微調整が簡単に行えるマニュアルレンズリングを装備。赤外線を用い、真っ暗な中でも被写体の撮影が可能な「ナイトショット」を搭載している。
イメージセンサーには、有効画素数829万画素(総画素数857万画素)の1/2.5型 Exmor R CMOSセンサーを採用。レンズは「ZEISS バリオ・ゾナーT*」で、焦点距離は26.8mm~536mm(16:9時)、F値はF2.0~3.8、そして光学20倍ズームを備える(デジタルズームで最大250倍)。また、全画素超解像ズームによって、4K撮影時で30倍、HD撮影時で40倍までのズーム撮影が可能。
音響面では、5方向からの収音が可能な「5.1chマイク構造」を採用し、ノイズを抑えた広がりのある高音質録音が可能。撮影者の声を低減しながら録音する「マイボイスキャンセリング」機能も搭載する。
そのほか、4K映像をフルHD画質に変換して再生する「4Kサンプリング フルHD再生」、4K映像の取りこみに対応した同社製ブルーレイディスクレコーダーへの映像保存・ダビングにも対応。外付けHDDへのダイレクトコピー機能も搭載する。
強化されたハイライトムービーメーカー
新モデルの強化点は、ハイライトムービーメーカーが機能アップしたこと。ハイライトムービーメーカーは、撮影した映像を4Kハンディカム本体内で自動編集し、BGMも自動設定して(BGMは選択可能)、1日のダイジェスト映像を自動で作ってくれる機能だ。
ハイライトムービーメーカーでは、ズームなど撮影時の情報や、ユーザーがタグ付けしたハイライトポイントから自動でシーンを分析して、ハイライト場面を抽出。完成したダイジェスト映像は、4Kハンディカム本体からスマートフォンにワイヤレス転送できる。
従来はAVCHD記録でのみ利用できたが、MP4記録の映像でもダイジェスト映像を作れるようになった。ファイルサイズの小さいダイジェスト映像を保存できるため、スマートフォンからSNSへアップロードしてシェアしやすくなっている。
記録メディアはSD / SDHC / SDXCメモリーカード、メモリースティックXC-HGデュオなどを利用でき、64GBのメモリも内蔵する。映像記録方式は、XAVC S、MP4(ともにMPEG-4 AVC/H.264)。本体サイズはW73×D161×H80.5mm、重量は約535g。
FDR-AX45
「FDR-AX45」は、チルト式ビューファインダー、マニュアルレンズリング、ナイトショットを省略したモデル。ブラックとブロンズブラウンの2色を用意する。本体サイズはW73×D142.5×H80.5mm、重量は約510g。その他の仕様はほぼ共通。