西武鉄道・西武ライオンズは26日、西武球場前駅にて20000系「L-train」出発式を開催した。今年で球団創設40周年を迎える埼玉西武ライオンズの出陣式と同じ日に行われ、昨シーズンのパ・リーグ新人王に輝いた源田壮亮選手がゲストとして来場した。
3代目となる「L-train」は1月15日から運行開始しており、20000系2編成(20104編成・20105編成)を埼玉西武ライオンズのチームカラー「レジェンド・ブルー」でラッピング。車体や車内の座席にライオンズロゴを配し、車体側面の号車表示は野球のボールをモチーフとしたデザインとなった。20000系「L-train」は池袋線系統・新宿線系統で1編成ずつ運行中。池袋線では2018年度末まで、2代目の9000系「L-train」も運行される。
出発式は西武球場前駅5番線ホームにて行われ、源田選手は車掌の制服を着用して会場に現れた。10時46分頃に20000系「L-train」(20104編成)が入線し、源田選手ら出席者によるテープカットを行った。出発式の後、所沢駅まで臨時特別運行が行われ、招待されたファンクラブ会員らとともに源田選手も乗車。自ら車内アナウンスを行い、「ご乗車ありがとうございます。電車走行中は座席にお座りになり、私が目の前を通過する際も座ったままでお願いします。試合ではガンガン走っていきますが、今日はゆっくりゆっくりゆーっくり歩きますので、ご安心ください」と案内する場面もあった。
続いてスタジアムの場内アナウンスを担当する鈴木あずささんが「L-train」の車内アナウンスで源田選手を紹介。「トヨタ自動車よりドラフト3位で入団。安定した守備力と、なぜか目を引く独特のふんわりとした空気感。守備と足……たしかそう聞いていたはずなのに、気づけばまさかのホームランも。安打数155、新人安打数では歴代3位。リーグ2位の37盗塁。143試合フルイニング出場。オールスター、侍ジャパン、オフのイベントにも引っ張りだこの新人王。噂の『きかんしゃトーマス』のあの人に本当に似ているのか? 美肌と合わせてどうぞご注目ください」とのことだった。
車内では源田選手と乗客のハイタッチが行われ、乗客のように振る舞うレオ(埼玉西武ライオンズのマスコット)ともハイタッチ。約10分間の走行を経て、「L-train」は11時35分に所沢駅4番線ホームに到着した。2番線ホームでは新宿線で営業運転を行うもう1編成の20000系「L-train」が停車中だった。
「本日は寒い中ありがとうございました。エルトレインに乗って、メットライフドームへたくさん足を運んでください。チームの優勝のために精一杯がんばります」と源田選手が車内アナウンスで挨拶すると、乗客から拍手が起こった。所沢駅到着後の取材で、源田選手は自身の車内アナウンスを「80点くらい」と評価。『きかんしゃトーマス』の駅員に似ていると言われ、「似てると思います。今日はそれ要員で呼ばれたと思ってるので、たくさんいじってくれればいいかなと思っていました」と話していた。