花粉、ホコリ、手垢など、家の窓はけっこう汚れているものです。しかし窓掃除は部屋の掃除に比べて後回しになりがち。使う道具が多いし、冬は寒くて夏は暑い……。そんな不満を解決してくれるのが、窓掃除ロボットです。
窓の厚さで品番が変わる
セールス・オンデマンドは、韓国RF社の窓掃除ロボット「ウインドウメイト RTシリーズ」(以下、ウインドウメイト)を2月22日から発売します。
ウインドウメイトは、永久磁石を内蔵した2つのユニットで窓ガラスを挟み込んで、窓にはりついて動きながら掃除するロボットです。ガラスが厚くなるほど強い磁力が必要なので、使用する窓ガラスの厚さによって対応機種が変わります。
窓厚と税別価格は、窓厚5~10mm対応の「WM1000-RT10PW」と窓厚11~16mm対応の「WM1000-RT16PW」が64,800円、窓厚17~22mm対応の「WM1000-RT22PW」と窓厚23~28mm対応の「WM1000-RT28PW」が69,800円(税別)です。
そうは言っても、自宅の窓の厚さなんてすぐには分かりませんよね。そこでセールス・オンデマンドが用意したのが、「窓厚メジャー」。公式サイトでウインドウメイトのカタログを取り寄せると、窓厚メジャーが同梱されてきます。また、家電量販店でも配布予定です。
使用前の準備として、本体に2種類のパッドを取り付けます。動力を搭載しているナビゲーションユニットには乾拭き用パッド、もうひとつのクリーニングユニットには、洗剤を吹き付けて使用するパッドを面ファスナーで接着します。2つのユニットは、窓の外側でも内側(部屋側)でも使えます。片側は乾拭きになるわけですね。
窓にウインドウメイトをセットし、ナビゲーションユニット中央のボタンを押すと掃除を開始します。本体に搭載されている複数のセンサーによって、窓のサイズ、自分がいる位置を把握し、効率よく動きます。重力に逆らって窓を上っていき、手が届かない高い場所まで掃除してくれます。
本体には永久磁石が内蔵されており、2つのユニットが磁力でくっつきます。よって、充電が切れても落下しない設計です。防水や防塵性能は備えていないため、ベランダに置きっぱなしにはしておけません。
片手で持つにはちょっと重い
本体サイズは4機種とも同じで、ナビゲーションユニットがW263×H50×D250mm、クリーニングユニットがW250×H50×D250mm。重量は、一番重い「WM1000-RT28PW」で、ナビゲーションユニットが1.9kg、クリーニングユニットが1.2kg。片手で持つにはちょっと重く感じます。
実際にセットしてみると、永久磁石は強力で、セットするときにバシン! と大きな音がします。ガラスが割れやしないかとびっくりしましたが、窓に取り付けるとき、付属の補助パッドを窓ガラスとナビゲーションユニットの間に挟むことで、音をたてずにそっと装着できます。
窓にウインドウメイトを装着する時に落とさないよう、手に巻き付けるストラップが付属しています。さらに、ユーザー登録をすれば、個人賠償責任保険が1年間無料になります。万が一、ウインドウメイトを落として他人にけがをさせてしまったり、他人の持ち物を傷つけてしまったりするケースに対応した形です。
充電時間は最大7時間、連続使用時間は約90分。一般的な窓一枚(約2平方メートル)を掃除するのにかかる時間はおよそ10分。動き方をみると、窓を左右にジグザグと進み、同じところを重ね拭きします。
皮脂による窓汚れがキレイに
発表会の会場では、ホワイトボード用のマジックで窓に書いた文字や、ハンドクリームをつけた手のあとを拭き取るデモが行われました。写真ではわかりにくいのですが、ハンドクリームをつけた手で窓ガラスを触ると、指紋がべっとり。
その汚れが、ひと拭きでキレイになった様子に驚きました。手の皮脂による汚れだけでなく、犬や猫が窓ガラスに鼻を押しつけたときの「跡」などもキレイにできそうです。
ウインドウメイトを使えない窓も
購入時の注意点としては、窓ガラスの厚さと窓枠の高さを確認することです。ガラスの厚さは、ウインドウメイトの磁石強度と関係しますので、窓厚に適したウインドウメイトを選びましょう。また、窓枠の高さが3mm以下だと、ウインドウメイトが乗り上げてしまいます。
ウインドウメイトを使えない窓は、円形など四角形以外の窓、型板ガラスやステンドグラスのように凹凸が多い窓ガラス、カッティングシートを貼り付けた窓ガラス、天面など床に対して垂直でない窓です。車のフロントガラスも、歪曲しているため掃除できないとのことでした。
大きな窓や高いところに窓がある家にオススメ
ウインドウメイトは、窓が多い家、大きな窓や高いところに窓がある家に住んでいる人、脚立を使った作業が苦手な人、来客が多い人などにオススメです。
自分が窓掃除をするとなると、汚れを落としてから洗剤を使って拭き、水で洗剤を落とし、さらに水気を落とすという作業をするので大変。筆者が窓掃除をするのは、台風の後と、大掃除の時と、汚れが気になる時ぐらい。ウインドウメイトがあれば、手間を考えず、いつでも窓がキレイになるので、もっと頻繁に窓を掃除できそうですね。