Kingston Technologyは、CES 2018でプライベートスイートを設け、3D NANDを採用したSSDや、同社が新たな製品カテゴリーとして展開するモバイルライフスタイル製品、ゲーミングブランド「HyperX」のRBG対応デバイス群など、市場投入を計画している新製品群を公開した。
Kingstonブランドで3D NAND採用SSDを投入
一般消費者向け製品やエンタープライズ製品を展開するKingstonブランドでは、3D NANDを採用した新しいSATA SSDの「UV500」と、PCI Express 3.0 x2接続の廉価版M.2モジュール「A1000」などを公開した。
UV500は、Marvell製の最新コントローラを採用し、256bit AESハードウエア暗号化や、自動暗号化技術のTCG OPAL 2.0に準拠。容量は240GB / 480GB / 960GBが用意されるほか、M.2 2280版やmSATA版も用意される予定だという。
一方、A1000は、Phison E8をコントローラに採用するPCI Express 3.0 x2接続のM.2 2280 SSDで、容量は240GB / 480GB / 960GBをラインナップ。その価格はSATA SSDに近い、コストパフォーマンスにすぐれたM.2 SSDという位置づけになるようだ。
また、同社のゲーミングブランドであるHyperXからも2種類のSSDが投入される。1つは、UV500と基板を共通する「HyperX Fury RGB」で、SSDの外装にRGB LEDを組み込み、マザーボードのRGBコントロールソフトなどとの連携も可能となる。
もう1つは、USB 3.1 Type-Cに対応した外付けSSDの「HyperX EXO」で、最大読み出し/書き込み速度500MB/sの性能を実現する。容量は480GBと960GBの2種類が用意される。
赤外線でイルミネーションを同期するDDR4メモリなどRGB対応製品を展開
HyperXブランドでは、RGB対応ゲーミングギアのラインナップを整備。日本市場でも先行予約販売が開始されたRGBゲーミングキーボードのAlloy Elite RGBをはじめ、RGB対応ゲーミングマウスの「Pulsefire Surge RGB」などが公開され、同社独自のコントロールソフト「NGenulty」を通じて、ライティング効果の設定や同期を図るデモも披露された。
このうち、RGB対応DDR4メモリのPredetor RGBは、各メモリモジュールが赤外線通信機能を持つことで、すべてのモジュールで発光色やパターンを同期することができる。紙などで赤外線通信を強制的に遮断し、同期が崩れることを見せることで、メモリモジュールすべての発光パターンやタイミングが同期するメリットをアピールしていた。
また、コントロールソフトのNGenultyは、RGBライティングの設定以外に、Alloy Elite RGBやPulsefire Surge RGBでは、マクロの割り当てなどにも利用できると言う。
このほか、同社初のワイヤレスゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud Flight」も展示。低遅延で省電力性にすぐれた2.4GHz帯のワイヤレスインターフェースを採用し、最大30時間のバッテリ駆動を実現する。
ヘッドホンのドライバには、ワイヤレスヘッドセットとしては最大級の50mmドライバを採用する。無線通信の範囲は2mで、イヤーカップ部には単色ながらLED発光機能も搭載しているが、LEDを常時点灯させた場合、バッテリ駆動時間は半分以下の13時間になるという。
接続範囲は2mで、ワイヤード接続用のUSBケーブルも付属する。本製品は、すでに北米市場では先行予約販売が開始されており、価格は159.99ドル。日本市場への展開も計画されている。
モバイルライフスタイル製品としては、Type-C搭載ノートPCの拡張インターフェースユニットとなる「Nucleum」を参考出品。
1つのUSB Type-Cポートに、電源入力用のType-Cとデータ入力用のType-C、HDMI、USB Type-A×2、SDカード、microSDの7つのポートを増設できるアダプタだ。その投入時期はまだ未定ながら、日本市場にも展開される見通しだ。