財務省は1月24日、2017年の貿易統計(速報、通関ベース)を発表した。それによると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は半導体等製造装置や自動車等の輸出が増加したことにより、2兆9,910億円の黒字となった。黒字は2年連続となったものの、黒字額は前年比で25.1%縮小した。
対中国、輸出が過去最大
輸出額は同11.8%増の78兆2,897億円と2年ぶりの増加。品目別では、半導体等製造装置が同31.9%増、自動車が同4.3%増などとなった。
輸入額は同14.0%増の75兆2,986億円と3年ぶりの増加。品目別では、原粗油が同29.3%増、石炭が同55.5%増などとなった。
地域別にみると、対米国は、輸出額が同6.8%増の15兆1,110億円、輸入額が同10.3%増の8兆755億円で、7兆356億円の黒字。黒字額は2年ぶりに増加した。
対EUは、輸出額が同8.5%増の8兆6,572億円、輸入額が同7.4%増の8兆7,540億円で、968億円の赤字。赤字は6年連続となる。
対アジアは、輸出額が同15.7%増の42兆9,252億円、輸入額が同11.4%増の36兆9,921億円で、5兆9,332億円の黒字。輸出額は過去最大、黒字額は3年連続で増加した。
対中国は、輸出額が同20.5%増の14兆8,914億円、輸入額が同8.4%増の18兆4,446億円で、3兆5,532億円の赤字。輸出額は過去最大、赤字額は2年連続で縮小した。