ももいろクローバーZの有安杏果が卒業を発表した15日、メンバーが出演する冠番組『ももクロChan~Momoiro Clover Z Channel~』(テレビ朝日系・毎週水曜26:21~26:51)の収録が行われ、その模様が23日深夜に放送された。

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    ももいろクローバーZ(左から有安杏果、佐々木彩夏、百田夏菜子、玉井詩織、高城れに)

21日、幕張メッセでのライブを終えてグループから卒業した有安。電撃発表の直後の15日に急きょ収録が行われたことが番組冒頭で説明され、スタッフは「ビックリしました」「衝撃のニュースが飛び込んできました」「うちのスタッフもビックリしています。急きょ集められて空いているスタッフが来ました」と戸惑いつつ、有安にコメントを求めた。

有安は、「本当に突然のお知らせになってしまって申し訳ございません」と頭を下げ、「自分自身ではずっと随分前から考えていたんですけど、ファンの皆さんにも今日になるまで言えず、そして関係者の皆様、スタッフさんにも本当に誰にも言えなくて、今日突然ということで本当に申し訳ないなと思っているんですけど、ももクロのファンの皆さんはこれからも変わりなく応援してくれたらいいなって思うし、『ももクロChan』含めももクロに関わってくれてるスタッフさんだったりいろんな方も、これからもももクロについていってほしいなと思います」と笑顔で呼び掛けた。

これを受けて百田夏菜子は、「最初本当に誰も言葉が出なくて、ものすごく長い沈黙があったぐらい状況が理解できないっていうところから、『なんで急に?』とかいろんな感情があふれ出てきて言葉にならなかったんですけど、みんなでしっかりと話し合って前向きな形で有安を送り出してあげたいなっていうのが今のね、みんなの一致した気持ち」と告白。「グループとしては『いてほしい』っていう気持ちがあるんですけど、一個人として友達……友達じゃないんだよね、何だろうね。同志? 仲間? として女性として、やっぱり有安の気持ちすごくよく分かるし、人生一度しかないので思ったように進んでほしいなと思っています」とエールを送った。

また、有安は「最後なんで思い残すことなく言わせてもらうと、本当に本気でガチで嫌だった企画もあります。鳥克服です」と苦手な鳥を克服するための企画が苦痛だったと打ち明けて周囲は爆笑。「本当にこの番組では料理も含め一般教養も含め本当にできないところが全部出てしまって」と後悔はあるものの、「本当に21日以降もう一度、そういうところもしっかり身につけたいと思います」と卒業後の課題として前向きに受けとめていた。

そのほか、奇抜な絵に定評のある有安のために用意されたコーナー「画伯は誰だ? FINAL」では、「5人の最高の思い出」をテーマにそれぞれがスケッチブックに描写。有安は「絵が下手くそだって恥をかいた」と過去の収録を思い返しながらも、5人だけの楽屋で鍵を閉めて「私たちは大人にだまされずに頑張ろう」と円陣を組んだ時のことを挙げた。その絵を見たメンバーからは「Z伝説の扇かと思った!」と驚きの声が上がってはいたが、有安は「(円陣を)普段あまりやらないからこそ、みんなの心が1つになっている感じがして」と当時を懐かしんだ。

最後に「夜遅い中で観てくれているファンの皆さんがいてこそ『ももクロChan』があると思います」と番組への思いを語った有安。「本当に恥ずかしい場面をたくさん見せたところもあるんですけど、逆にこんなにも丸裸で素の私たちを見れる番組はやっぱり一番は『ももクロChan』だなと思っているので、これからも私は『ももクロChan』を観続けて、みんながどんなふうに過ごしてるのかなっていうふうに一視聴者になろうと思うので、これからも『ももクロChan』を皆さん観続けてほしいなと思うし、ももクロのこともよろしくお願いします。『ももクロChan』をいつも観てくださってありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えていた。

番組のオープニングは4人バージョンにリニューアルされ、寂しさと共に卒業を実感する視聴者も。最後のテロップで「まだまだ収録済みの撮れ高があるので次回以降も出演します」とあった通り、同番組では引き続き有安の姿を見ることができる。