トリップアドバイザーは1月23日、トリップアドバイザー上に投稿された世界中の旅行者からの口コミ評価が高かった宿泊施設をランキング化した「トラベラーズチョイス ホテルアワード2018」を発表。京都の「Mume」が小規模ホテル部門の世界1位に初めて選ばれた。
今年で16回目の発表となるトリップアドバイザーのホテルアワードは、過去1年間に世界中の旅行者から寄せられた口コミの数と評価点などをもとに、独自のアルゴリズムで集計。今回、トリップアドバイザーに登録されている世界94カ国と8つの地域で、8,095軒が選ばれた。全世界でわずか1%に満たない施設のみが手にできる栄誉となっている。
ホテルアワード2018は、これまでの「ベストホテル」「B&B、イン(日本では旅館)」「サービス」「ベストバリュー」「ラグジュアリー」「小規模ホテル」「ファミリー」「ロマンティック」「オールインクルーシブ」の9部門に加え、新たに「ベストコストパフォーマンス」が加わった。
「ベストコストパフォーマンス」は、4つ星クラス以上でかつトリップアドバイザーの口コミ評価も4以上を保持し、トリップアドバイザー上で1泊の年間平均宿泊単価が300ドル以下で、かつ施設所在地のエリアにおける年間平均宿泊単価より20%以上安いなど、いくつかの諸条件に当てはまる施設を対象にランキング化したものとなる。
この度、日本では9つの部門で145軒の施設が受賞した。その中で、「小規模カテゴリー」において世界1位に「Mume」が選ばれている。同部門で日本の宿泊施設が世界1位となったのは初めてのこととなる。
また日本国内では、「ザ・リッツ・カールトン京都」が「ベストホテル」部門の1位に輝き、「ラグジュアリー」部門でも1位となった。ザ・リッツ・カールトンは京都の他にも沖縄、東京、大阪の施設も「ベストホテル」「ラグジュアリー」「サービス」などの部門にランクインしている。なお、アジア地域全体のランキングでは「Mume」の他に、「料理旅館 白梅」「クラブメッド石垣島」もトップ10入りしており、高い評価を得ている。
日本の「ベストホテル」部門1位には、「ザ・リッツ・カールトン京都」が選ばれた。また、「ベストホテル」の他に、「ラグジュアリー」部門でも1位を獲得。2017年12月に発表した「外国人に人気の日本のホテル 2017」でも1位に輝いている。
一般からは、「これまでのリッツ・カールトンの中で1番」「ホテルスタッフの教育は徹底され、親切&フレンドリーに接してくれました。それぞれのスタッフにホテルマンの何たるか! その誇りを感じます。前の日はレストランのロ・カンタにいたスタッフが、翌日はラウンジにいて『昨日もお会いしましたね』と声をかけてきました(流石です)」等と、口コミが多く寄せられている。
日本の「旅館」部門では7年連続で「料理旅館 白梅」が1位に選ばれ、今年はアジアでも3位となっている。投稿される写真で目立っているのは食事の写真で、口コミでも、「食事がとてもよくて、会席や神戸ディナーなどいくつかオプションがあり選ぶことができます。料理の盛り付けは、実に素晴らしいです!」等と寄せられている。また、「今回で3度目の宿泊です。父と訪れました。最高の食事とサービスが受けられるからです。この6月に父にとっては妻、私にとっては母親を亡くしました。父と素晴らしい時間を持てたと思います。良い思い出をありがとう」と、リピーターの口コミも見られる。
昨年の2位からランクを上げて1位に輝いた「パークハイアット 東京』」は、毎年上位にランクインする安定したサービスが定評のホテル。「これまで滞在したホテルの中で1番最高。非常に優れたスタッフ!」「西新宿のホテルにはいろいろ泊まりましたが、贅沢な時間をゆったり過ごすには最高なホテルだと思います。以前泊まった時より、全ての点でグレードアップしていました。静かで落ち着いた客室、丁寧な接客、朝のビュッフェ、シャトルバスでの送迎、どれも素晴らしかったです。特に感心したのは、部屋に入ってすぐプライバシーボタンを押して過ごしていたのですが、いつの間にか、ドアの下に必要事項を記した紙や、新聞などが差し入れてあり、電話などで邪魔されることがなかったことです。」と、日本人・外国人を問わず多くのコメントが寄せられている。
日本の「ベストバリュー」部門で1位に選ばれた「河口湖ビジネス&リゾート SAWAホテル」は、日本語・外国語を問わず、その設備の充実、リーズナブルな宿泊費の他に、客室から富士山を望めるなどロケーションについての口コミも寄せられている。「部屋は充分広く簡単なキッチン、フロントでワイングラスも貸していただきリラックスできます。何より部屋にベランダがあり外へ出て富士山を見てリフレッシュ!とても快適な休日になりました。また、利用したいです。フロントの方々もにこにこしていて話しかけやすい雰囲気ですよ」等と寄せられている。
昨年に引き続き「Mume」が、今年も「小規模ホテル」「ロマンティック」部門で1位を獲得した。さらに、小規模ホテル部門では今年世界で1位を獲得し、また、ロマンティック部門では、日本国内で5年連続の1位となる。祇園に佇む全客室が7室の「Mume」は、「Mumeの驚くべきところは、そのこじんまりした施設と最高の資質をもつスタッフが、個々のゲストに対して旅程や滞在など細部にわたり最上級の気配りを約束できるところだろう」「5泊したけど、3つのタイプの部屋に宿泊した」と、一度の滞在で内装の違う部屋をいくつか楽しんだとの口コミなども寄せられている。カップルで滞在したという口コミも多く、評価も5をつける宿泊者が圧倒的に多いのも特徴となっている。
日本の「ファミリー」部門1位は、「2018人気上昇中の観光都市」ランキングで世界1位に輝いた石垣市にある「クラブメッド石垣島」が選ばれた。アジア地域のランキングでも18位にランクインしている。
「家族5人(夫婦+10歳、4歳、0歳)で初めてのクラブメッド滞在でした。12/6~9の3泊4日、あいにくのお天気でしたが、子どもたちはミニクラブで楽しい時間を過ごし、飽きることはありませんでした。GOの皆さんがとっても優しく、帰りの日にお見送りしてくれたのは、本当に感動でしたと、家族で滞在しながら、子供も大人もそれぞれが時間を楽しめることや、GOと呼ばれるスタッフのサービスについても評価する口コミが多々寄せられている。なお、「クラブメッド石垣島」は、アジア地域の「オールインクルーシブ」ランキングにおいても10位にランクインしている。
今回より新たに加わった「ベストコストパフォーマンス」部門で1位となった「パークホテル東京」は、約9割が外国語の口コミで、「リーズナブルな価格で百万ドルの景観」と、その立地や景観の素晴らしさに対して、宿泊費がお得であるとの声が多く寄せられている。また、「スタッフやフレンドリーでありながら礼儀正しく、積極的にサービスをしてくれます。みんな英語も通じるので素晴らしいです」等、サービス面や施設を評価する口コミも多数見受けられる。