ボーイングは現地時間の1月22日、米連邦航空局(FAA)から787-10ドリームライナーの型式設計変更(Amended Type Certificate: ATC)の承認を受け、同機の商用運航が認証されたと発表した。これにより、2017年3月に開始された飛行試験プログラムは成功裏に終了した。

  • 2018年前半にシンガポール航空への初納入を予定

    2018年前半にシンガポール航空への初納入を予定

3機の試験機による一連の飛行テストは合計約900時間に上り、787-10の操作やシステム、パフォーマンス全般について、航行の安全確保に求められる内部要件と認証基準を満たしていることが確認された。787-10はFAAの承認に続き、ほかの航空規制当局からの型式証明取得が見込まれており、その後、商用運航を開始する。

787ドリームライナーファミリーは乗客に快適さを提供するさまざまな新機能を備え、超高効率を誇る。787-10は787-9の胴体を延長した派生機で、95%以上のコモナリティ(共通性)を保ちながら、座席数と貨物積載量を増やしている。

また、燃料効率性と運航経済性で新たな指標を打ち立て、燃料効率性(1座席当たり)と CO2排出量の面では代替する航空機と比較して25%優れている。標準的な2クラス構成の場合、座席数は330席で、航続距離は 1万1,910km(6,430海里)となる。

787-10は現在までに世界の9社から170機以上受注し、2018年前半にシンガポール航空への初納入を予定している。