相模鉄道は17日、現在建設中の相鉄・JR直通線(2019年度下期開業予定)の新駅、羽沢横浜国大駅の現場見学会を実施した。JR東海道貨物線の横浜羽沢駅(貨物駅)付近に新設され、2面2線の相対式ホームを備えた地下駅となる。
現場見学会は相鉄の新型車両20000系の発表会に続いて行われ、建設の進む羽沢横浜国大駅の駅舎・ホームなどを見学することができた。同駅は相鉄・JR直通線の開業に合わせて新設され、横浜市神奈川区羽沢南2丁目の環状2号線沿いに駅舎が設置される。
駅舎(鉄骨2階建て)は現在も建設中だが、特徴のひとつであるレンガ調の外壁は姿を現している。相鉄グループが取り組む「デザインブランドアッププロジェクト」にもとづき、キーマテリアルの鉄・レンガ・ガラスなどでデザイン性を高め、膜屋根構造とすることで自然光を取り入れ、明るく開放感のある駅舎となる予定。地上では駅舎の他に電気室・換気塔も設置される。
ホームは地下2階にあり、ホームドアが整備されるほか、駅設備としてエレベーター2基、エスカレーター4基を設置する予定。改札口は1カ所となる。羽沢横浜国大~西谷間の西谷トンネルは軌道工事が完了し、現在は電気工事を進めているとのこと。相鉄・JR直通線は羽沢横浜国大駅の新横浜方で相鉄・東急直通線(2022年度下期開業予定)から分岐し、地上に出てJR東海道貨物線へ合流する。相鉄・JR直通線における羽沢横浜国大駅から都心方面の次の停車駅は武蔵小杉駅になるとの説明もあった。
相鉄・JR直通線は相鉄本線西谷駅から連絡線を新設し、開業後は相鉄線・JR線が相互直通運転を行う。相鉄・東急直通線は新横浜経由で東急東横線・目黒線日吉駅までを結ぶ。相鉄・JR直通線および相鉄・東急直通線の開業により、相鉄線沿線から東京都心部への乗換回数減少と速達性向上、新幹線駅へのアクセス向上などの効果が期待されている。