エプソンは1月16日、A4対応のビジネス向けインクジェット複合機「PX-M884F」と、インクジェットプリンタ「PX-S884」を発表した。ともに1月25日より発売する。
PX-M884F
「PX-M884F」は、プリンタ / コピー / スキャン / ファクス機能を備えるビジネス向けA4インクジェット複合機。店頭予想価格は49,800円前後(税別)。インクパックをプリンタ下部に内蔵するコンパクト&大容量インクモデルだ。
プリンタなどを置くスペースが制限されており、大量の印刷を行う現場での使用に適している。従来型のインクカートリッジに代えて、大容量のインクパックを新たに採用。モノクロ最大10,000枚、カラー最大5,000枚の印刷が可能だ。印刷耐久性能にも優れ、約15万枚の印刷に耐えられる。
プリント方式には「PrecisionCoreプリントヘッド」を採用。印刷速度はA4片面でカラーモノクロともに24ipm。ファーストプリントタイムはカラーで約6.5秒、モノクロで約4.8秒。これはエプソンのビジネスインクジェットプリンタとしては最速となる。印刷コストはカラーで約6.1円、モノクロで約1.8円。ADFからのスキャン速度も従来比で約4倍に高速化している。
排紙トレイは取り外し式を採用し堅牢性を確保。給紙枚数は標準カセットに250枚、背面MPトレイに80枚。オプションの増設カセットを利用することで、最大880枚まで用紙をセットしておける。従来モデルではハガキや封筒などの厚紙は背面MPトレイにしかセットできなかったが、標準の用紙カセットにもセットできるように改良された。
対応する用紙幅も拡大し、特殊用紙の印刷も可能に。用紙の最小幅は64mmまでで、垂れ幕や横断幕に使う長尺用紙にも対応するほか、ミシン目入りの用紙や物流の発送伝票などの通紙も確認済みとなっている。
印刷解像度は最大4,800×1,200dpiで、4色独立型インクを採用。新たに温湿度センサーを搭載し、使用環境下での最適な両面印刷を可能にしている。そのほか、プリントヘッドのドット抜けを印刷ジョブごとに自動的に検知し画質を調整する「ノズル自己診断システム」、2つのローラーを持つ給紙機構「紙分離ローラー」などを採用する。
インタフェースはGigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、USB 2.0。本体サイズはW425×D578×H449mm(使用時)、重量は約19.1kg。対応OSはWindows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10、Windows Server 2003 / 2003 R2 / 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012 R2 / 2016、Mac OS X 10.6.8以降。
PX-S884
「PX-S884」は、プリンタ機能のみのモデル。店頭予想価格は32,980円前後(税別)。コピー / スキャン / ファクス機能を搭載しない以外、主な仕様や機能はほぼ共通。本体サイズはW425×D578×H449mm(使用時)、重量は約16.0kg。