BSフジの『プライムニュース』が、4月2日からフジテレビの報道・ニュース番組ブランドして地上波に進出することになった。夕方の新番組(毎週月~金曜16:50~19:00 ※一部地域除く)は、NHKで昼のニュースなどを担当してきた登坂淳一、現在『BSフジLIVE プライムニュース』のMCを担当するフジの反町理報道局解説委員長が、メーンキャスターとしてタッグを組む。
登坂は、NHKでお昼のニュースなどの顔として親しまれ、"麿"の愛称でも有名。1月をもってNHKを退局する予定で、「2018年。私は"1"から"8"に転身し、新しく挑戦しながら元気の出る放送を温かくお届けしていきます!」と、NHK→フジのチャンネル番号にかけて意気込みを語りながら、「忙しい夕方の時間、春から、一緒に過ごしてみませんか?」と呼びかけた。
反町氏は、『BSフジLIVE プライムニュース』の立ち上げからMCを担当し、昨年の同局衆院選特番にも登板。「どこに行っても記者、つまり"質問係のおじさん"しかできませんが、問題意識には徹底的にこだわってきましたし、これからも変わりません。よろしくお願いします」とコメントしている。
現在の同時間帯は、バラエティの経験が長く、軽妙なやり取りで人気の伊藤利尋アナがメインを務め、タイトルにひらがなを含めた『みんなのニュース』が放送されているが、従来の柔らかいイメージから、ニュースの深層に鋭く切り込む硬派な報道番組に一新。新番組の鴨下ひろみ編集長は「徹底した取材に基づく一歩進んだ情報を視聴者に分かりやすく提示し、納得感と発見感が得られる番組を目指します」と狙いを語った。
一方、反町氏が担当している『BSフジLIVE プライムニュース』(毎週月~金曜20:00~21:55)メーンキャスターの後任には、フジお昼の情報バラエティ番組『バイキング』でMC・坂上忍とコミカルなやり取りでスタジオをわかせたワシントン支局長の松山俊行氏が就任。「さまざまな分野で活躍する旬なゲストの方々から、心の奥底に潜んでいる"本音"を引き出し、"真実"に限りなく近づける情報を聞き出していく。じっくり時間をかけられるBSの強みを生かして、視聴者の方々に納得いただけるような番組作りを目指していきたいと思っています」と話している。
BSフジからは昨年、宮内正喜社長や立本洋之編成センター局次長兼編成部長らが、地上波フジテレビの要職に就任。『プライムニュース』は、宮内社長が就任会見で好きな番組に挙げていた。
『プライムニュース』ブランドを展開するのは、昼と夜のニュース番組も対象となるが、現在使用されているタイトル『スピーク』『THE NEWSα』の具体的な変更については、現在調整中となっている。