今年、40周年を迎える大ヒットゲーム「スペースインベーダー」。タイトーは、これを記念した展覧会「PLAY! スペースインベーダー展」を六本木ヒルズ展望台で1月12日~31日まで開催しているのだが、フツ―の展覧会とはちょっと違う。なんと空からインベーダーが襲ってくるのだ。そんな体感型の新しい展覧会の楽しみ方を紹介しよう。
そもそも「スペースインベーダー」って?
キャラクターや名称は知っていても、実際にゲームをプレイしたことがないという若者も多いはず。「スペースインベーダー」は、タイトーが今から40年前の1978(昭和53)年に開発・販売した業務用ゲーム。5段11列の計55体の隊列で迫りくるインベーダー(敵)を、プレイヤーが砲台(自機)を左右に操作しながら撃退していくというものだ。
当時、「スペースインベーダー」のゲーム機が設置されていた喫茶店では、コーヒーよりもゲーム目的で来店する人が急増し、全国的に100円玉が足りなくなったと囁かれるほどの大ブームを巻き起こした。その人気は世界へと波及し、ニューヨーク近代美術館(MOMA)での収蔵や有名ファッションブランドとのコラボレーションなど、今でも世界中で愛されるゲームとして親しまれている。
今回、40周年を記念して開催される展覧会では、体感型として進化したゲーム、歴史を辿る多彩な展示、ファン垂涎のグッズやグルメがお目見え。多角的に「スペースインベーダー」をフィーチャーし、かつてゲームを遊んだ世代も、知らない世代も誰もが楽しめる内容となっている。
【楽しみ方1】体感ゲームでインベーダーをやっつける
展覧会のテーマは"スペースインベーダーと遊ぼう"で、一番の目玉は最新技術を駆使した4つの体感型インベーダーゲーム。周囲の人と協力したり、リズムに乗ったり、壁を登ったり……かなり刺激的なコンテンツがそろっているので、誰もが夢中になるに違いない
スペースインベーダーギガマックス
展望台の縦7×横15mの巨大窓をディスプレイに、なんと10人同時プレイでインベーダーと戦うことができるという世界初&大迫力のゲーム。友人や恋人たちと協力しながら敵をやっつければ、盛り上がること間違いなし。
バハムートディスコ
450度という迫力の映像空間の中で、スペシャル楽曲のリズムに合わせてインベーダーを撃退する体感型音楽アトラクション。空間全体が色とりどりの光で包まれ、まるでSF世界に迷い込んだような感覚を楽しめる。
ノボリンベーダー
ボルダリングとプロジェクション・マッピングを組み合わせた新感覚の体感型アトラクション。180インチのクライミングウォールに出現するインベーダーたちを登って叩いてやっつけるだけなので、クライミング初心者でも簡単に遊べる。
アルキンベーダー
地面にプロジェクションされたバーチャルフィールドの上で、身体を動かして遊ぶ体感型ゲーム。足を使って光のボールを蹴ってインベーダーをやっつけるだけとルールは簡単なので、大人も子どもも複数で一緒にプレイすることができる。
【楽しみ方2】多彩な展示でインベーダーの歴史を振り返る
"展覧会"とあって、もちろん40年の歴史が詰まった貴重な展示も用意されている。これまで発売された歴代ゲームや人気グッズ、当時のゲーム機の基板、キャラクターのイメージデザイン……などなど、どれも興味深いものばかり。
【楽しみ方3】オリジナルのグッズ&グルメを満喫する
世界的に評価の高いキャラクターデザインをモチーフにした、40周年記念の多彩なグッズも販売されている。一番の目玉は何と言っても、田中貴金属ジュエリーが制作した「純金のインベーダー」。その価格は……なんと400万! 買えなくても一見の価値はアリ!
もちろん、ちゃんと買えるグッズも豊富にラインナップ。クッションやトートバック、Tシャツなど、普段使いしたいファッショナブルなアイテムがそろっている。
また展示やゲームを楽しんだ後は、会場限定のグルメでお腹を満たそう。もちろん、フードもドリンクもインベーダーがモチーフになっており、いずれも食べるのが惜しいほどの出来栄え。インスタ映えもばっちりだ。
「スペースインベーダー」のこれまでとこれから
今回足を運んだ内覧会には、「スペースインベーダー」開発者の西角友宏さんが登壇し、ゲームの開発秘話や思い入れなどを語った。
「『スペースインベーダー』では、デザインも開発もすべて自分がやりました。今思うとよくできたと我ながら感心してします。当時の若い自分には情熱とパワーがあったんですよね。今も情熱はあるんですけど、パワーが……(笑)」と話していた。
たったひとりの開発者が、"おもしろいゲームをつくりたい"という想いだけで作り上げた「スペースインベーダー」。今回の展覧会を巡れば、40年の歴史、そして今後も進化し続ける日本ゲームの未来が垣間見られる。
「PLAY!スペースインベーダー展」は、1月12日~31日の10~22時まで開催(最終入場 21:30まで)。料金は、前売り券1,500円、当日券1,800円となっている。