KDDIはこのほど、「女性の将来への備えに関する調査」の結果を明らかにした。同調査は2017年11月15日~19日、全国の30歳~59歳の女性1,000名を対象にインターネットで実施したもの。
最近1年以内の健康診断の受診状況を尋ねたところ、63.6%が「受診した」、36.4%が「受診しなかった」と回答した。年代別や就業状況別にみると、50代では受診した割合は72.1%と他の年代より高いが、30代では53.5%となっている。非就業者の場合、受診した割合は52.3%で、就業者(72.3%)に比べ低かった。
最近1年以内に乳がん検診の必要性を感じたか聞くと、56.1%が「感じた」、43.9%が「感じなかった」と答えた。年代別にみると、「感じた」と答えた人は30代で54.4%、40代で56.6%、50代で57.4%となっている。
最近1年以内の乳がん検診の受診状況を尋ねると、「受診した」は38.0%、「受診しなかった」は62.0%だった。年代別にみると、受診した割合は30代で27.0%、40代は39.5%、50代は47.4%となっており、未受診は30代で7割強、40代で6割、50代でも半数を超えた。
「乳がん検診の経験がある」と回答した人に対し、初めて乳がん検診を受けた年齢を聞くと、「40歳未満」という回答は59.2%だった。平均年齢は35.9歳となっている。
乳がん検診を受診しなかった人に受診しなかった理由を尋ねると、最も多い回答は「金銭的な負担が気になるため」(36.1%)だった。次いで「面倒だと感じるため」(30.6%)、3位は「自分のことは何となく後回しになっているため」(24.2%) となっている。「自覚症状がない」「検査で痛みを感じることは避けたい」という回答もあった。
乳がん検診に自己負担で費用を支払ってもよいと考える人に対し、支払ってもよいと考える金額を尋ねたところ、平均は3,904円だった。
最近1年以内に乳がん発見のために行う乳房のセルフチェックをしたか聞いたところ、「した」と回答した割合は45.5%だった。実施した人を年代別にみると、30代は42.3%、40代で44.9%、50代で49.2%だった。40歳未満で初めてのセルフチェックを経験した割合は64.6%で、平均は34.6歳だった。
がんに罹患する日本人は何人に1人くらいだと思うか尋ねると、全体で最も多い回答は「5人に1人~3人に1人」(44.1%)だった。日本人が生涯でがんに罹患する確率は、男性で62%、女性で46%で、「約2人に1人」であるが、正しく回答した人は13.2%に留まっている。86.8%が現実の罹患率よりも低く予想していることがわかった。
「がん保険」に加入しているか聞いたところ、「加入している」は41.8%、「加入していない」は58.2%だった。加入の理由は、「万が一や、いざという時の備えとして」が最も多く、次いで「家族などのすすめ」「身近な人の罹患」が続いている。加入していない理由は「金銭的な理由」が最も多かった。