子どもにまつわる出費、洋服代に頭を悩ませている方は意外と多いのではないでしょうか。すぐにサイズアウトしてしまう一方、着替えることも多いので、ある程度の数も必要になります。特に冬物は単価が高いので、バーゲンを上手に活用できたらうれしいですよね。
今回は、子ども服のバーゲンで失敗しないための3つのポイントについてご紹介します。
既に子どもが愛用している服を買い足す
子ども服も大人と同様、メーカーによってサイズ感が違ったり、子どもの体型に合う・合わないがあったりしますよね。
そのため試着はとっても大事になってきますが、バーゲンで人がごった返している中、丁寧な確認は難しいかもしれません。ポケットの有無や脱ぎ着のしやすさなど、子どもには子どもの基準があります。ましてや試着せずに購入した場合は、「これは着ない!」なんて言われてしまう可能性もあります。
一方、今既に子どもが愛用している服は、そんな厳しい基準をクリアした優秀な服。バーゲンでは色違いを購入してみてはいかがでしょうか。無駄な買い物を防ぐことができますよ。
今年着るものを買う
安い子ども服を見ると、「来年用に大きいサイズを買っておこうかな?」とつい思いがちです。ただ、来年までその服を保管し、その存在を覚えておくのは、案外大変なことだと思いませんか?
頂きものや、おさがりの洋服をしまい込んで、着られる時期を逃してしまったという経験をお持ちの方も少なくないはずです。しかも、大きくなった1年後の子どもが思い通りのサイズになっているとも限りません。自分の好みが出てきて親が選んだ洋服を着てくれなくなっている可能性もあります。
着られるか着られないか分からないものを買うということは、一種の"賭け"とも言えます。今年着るもの、今必要なものを買おうと意識して、バーゲンでの買い物を"賭け"ではなく"節約"につなげましょう。
買う理由が3つ挙げられるものを買う
先ほどの話と矛盾しているように感じるかもしれませんが、わが家では、洋服の中でも「パジャマ」については、今着ているものよりワンサイズ大きなものをバーゲンで購入するようにしています。翌冬も前半は同じパジャマを着て、バーゲン時期には新たにワンサイズ大きなパジャマを購入するというサイクルです。
なぜバーゲンでワンサイズ大きめのパジャマを購入するようになったかといえば、(1)必ず必要になる、(2)素材にこだわったものは定価では手を出しにくい、(3)活動時に着るものではないので着心地さえよければそこまでジャストサイズにこだわらなくてもいい、という理由があるからです。
バーゲン時には価格面でのハードルが下がるからこそ、素材・デザイン・サイズ感など選ぶ基準が甘くなりがちです。そこで、購入する理由が3つ以上挙げられるものを買うようにしてみてはいかがでしょうか。3つの理由を考えている間に冷静になれるので、バーゲン特有の空気に惑わされることがなくなるはずです。
バーゲンは家計にとって味方にも敵にもなり得る、少し付き合い方の難しいものかもしれません。だからこそ、ちょっとしたコツを意識して、上手に活用したいですね。
著者プロフィール
ラーゴムデザイン代表 長谷部敦子
ファイナンシャルプランナー、マスターライフオーガナイザー、メンタルオーガナイザー。父親の看取り介護、自身の結婚を通して、「心」と「お金」の整え方を知ることの必要性を感じ、学びを深める。2012年・2014年の出産を経て、2015年に「しなやかな生き方をデザインする」をコンセプトに起業。家計・起業・扶養などに関わるお金の悩みや、働きたい女性のメンタルについての相談・講師業を中心に活動。働く母の目線で、日々のくらしを快適にする仕組みづくりについての執筆も行っている。「生き方デザイン.com」