説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneで割り算の余りをパパッと求められる?』という質問に答えます。

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割り算の余りはiOSに付属の『電卓』アプリでパパッと計算でき……ません。もちろん『電卓』に加減乗除の機能がありますし、水平方向に持ち替えればさまざまな計算が可能になる関数電卓としても利用できますが、割り算の余り(剰余)を求めるための関数「mod」は用意されていません。

もちろん、『電卓』を利用しても割り算の余りを求めることは可能です。式は「割られる数 ÷ 割る数 = 商 + 余り」ですから、割られる数が100で割る数が13のとき、まず「100 ÷ 13」を計算して商の整数部(7)を求め、次に「100 - 7 × 13」を計算して答えの「9」を得ます。

メモリ機能を利用すれば、この計算もできないことはありませんが、いかにも面倒です。質問にあった"パパッと"とはほど遠いことは否定できません。

ここで『計算機』アプリ以外に目を向けましょう。App Storeを探せば、割り算の余りの計算に対応したアプリをいくつか見つけることができるはずです。子どもの算数の宿題を検算するときなど、繰り返し利用することが明らかな場合は、そういった機能特化型アプリに頼るほうが合理的です。

次に必要となる場面はいつかわからないけれど、とにかくパパッと計算したいという場合には「Spotlight」を利用する手があります。キーワードをひとつ覚えておけば応用が効きますから、難しいことはありません。

そのキーワードが「mod」です。前述した「100 ÷ 13」の余りを求める場合は、Spotlightの領域に「100 mod 13」と入力するだけでOK、入力するやいなや「9」という答えが返ってくるはずです。modの代わりに「%」を使い、「100 % 13」としても同様です。iOSに標準装備の機能だけで"パパッと"割り算の余りを知りたいときには、この方法が便利でしょう。

  • Spotlightで「mod」または「%」を利用すると、割り算の余りをすぐに求めることができます