「TOYOTA GAZOO Racing」は12日、幕張メッセで開催される「東京オートサロン2018」にて、FIA世界耐久選手権(WEC)で鍛えられたハイブリッド技術を生かしたコンセプトカー「GRスーパースポーツコンセプト」とその「テストカー」を世界初公開した。
今回公開した「GRスーパースポーツコンセプト」は、WECに参戦しているレーシングマシン「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成されたコンセプトカー。流麗かつ斬新なフォルムの中に、実戦で鍛えられたV6ツインターボチャージャーやトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載する。このパワーユニットは、高効率のEVシステムと希薄燃焼エンジンの組み合わせにより、究極のパワーと環境性能を両立した次世代のスーパースポーツカーをめざしている。
「TOYOTA GAZOO Racing」は世界および国内のレースやラリーに参戦し、それらの活動で得た技術や知見を生かし、新たな市販車につなげている。日本で4月に商談申込み受付を開始する「ヴィッツGRMN」は、スポーツカー「GRシリーズ」の頂点に立つ数量限定モデルであり、世界一過酷といわれるドイツ・ニュルブルクリンクでのテスト走行や、全日本ラリーに参戦している「ヴィッツ」からの知見を盛り込んで開発された。
また、継続参戦を発表したWECについては、先端ハイブリッドシステムならびにEVシステムの開発を進める上で大変有益であり、引き続き重要なプロジェクトととらえているという。この激しい技術競争を通じて得られた燃費向上技術などがすでに市販車にもフィードバックされている。