説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『コントロールセンターでWi-Fiボタンをタップすると、白く変わります?』という質問に答えます。

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利用頻度の高い機能へすぐアクセスできる「コントロールセンター」は、iOS 11で大きく変わりました。カスタマイズが可能になり、一部のアプリの機能をボタンとして追加できるようになりました。3D Touchにも対応、ボタンをプレス(非対応機は長押し)すると現れるポップアップ画面で各種の操作を行うこともできます。

そんなiOS 11のコントロールセンターでは、Wi-FiとBluetoothボタンの役割も変化しています。タップしても機能そのものは無効化できず、その時点で接続しているWi-FiアクセスポイントまたはBluetoothデバイスが切断されるだけになりました。

12月に配布開始されたiOS 11.2では、Wi-Fi/Bluetoothボタンをタップするとボタンが白く変化し、画面上部に「明日まで近くのWi-Fiとの接続を解除します」または「明日までBluetoothデバイスとの接続を解除します」とメッセージが現れるようになりました。もう一度ボタンをタップして通常の(青い)状態に戻さない場合、翌日の午前5時までWi-Fi/Bluetoothは切断されたままになります。

その2つのボタンの役割が変化した理由ですが、Wi-Fi/Bluetoothを完全に無効化すると不都合が生じるためと考えられます。たとえば、正確な位置情報を測定するためにはWi-Fiを利用したほうが有利ですし(A-GPS)、近くのiPhoneとデータをやり取りするAirDropはWi-FiとBluetoothを必要とします。現在の接続を切断してもWi-Fi/Bluetooth通信自体は有効なままであれば、A-GPSやAirDropの動作には影響がないというわけです。iOS 11.2でボタンが白く表示されるようになった理由は、おそらく完全無効化との違いを明確にするためでしょう。

Wi-FiとBluetoothを完全に無効化する場合は、『設定』アプリの「Wi-Fi」または「Bluetooth」画面にあるスイッチを操作する必要があります。この場合、コントロールセンターのWi-Fi/Bluetoothボタンは濃いグレーになり、斜線が表示されます。

  • コントロールセンターでWi-Fi/Bluetoothボタンをタップしても、完全に無効化されるわけではありません