オスカープロモーション所属の女優が集う毎年恒例マスコミ向けイベント「晴れ着撮影会」が昨年12月7日、東京・明治記念館で行われた。その会見で女優・小芝風花(20)が語ったのは、1年を通してあらためて実感したという「縁」の大切さ。終了後、詳しく話を聞くとNHK連続テレビ小説『あさが来た』や『マッサージ探偵ジョー』が次の仕事に繋がったエピソードを明かしてくれた。
マネージャーの教え「人のつながりは大事に」
あっという間の一年でした! 充実してたんだと思います。
年齢的にも二十歳を迎えたこともあって、やっぱり「縁」は大事にしなきゃと実感した年でした。チーフマネージャーさんからも、「人のつながりは大事にしなさい」と言われいます。つい先日なんですが、主演に起用していただいた映画『天使のいる図書館』のウエダアツシ監督がTSUTAYAの映画コンテストで準グランプリを受賞されて、直接知らせてくださってすごくうれしかったです。「その作品に私ぐらいの年齢の役はないですか?」という話はさせていただきました(笑)。
『あさが来た』でお世話になったプロデューサーさんが広島のNHKに行かれてて、その方がヒロシマ8.6ドラマ『ふたりのキャンバス』で声を掛けてくださいました。2018年1月からスタートするドラマ10『女子的生活』も、『あさが来た』の監督が「今までの小芝とは違う役をやらせたい」と小悪魔っぽい役に。
『マッサージ探偵ジョー』の根本(和政)監督もツインテールのアグリとは違う役で使ってみたいとおっしゃってくださって、1月13日から放送される『新・ミナミの帝王 ニンベンの女』でシリアスな役をくださいました。2017年は、一度お仕事した方とお仕事で再会する機会が多い一年でした。今までも1つ1つ一生懸命向き合ってきたつもりだったんですが、それが少しずつつながってきたのかなと思います。「また仕事したい」と言われるのはすごく光栄なことですし、期待以上に応えたいと思い続けた一年でした。
『女子的生活』の役は自分と真逆
1月5日スタートの『女子的生活』(NHK・毎週金曜22時~22時49分)の役は一見おっとりした印象なんですが、世間体を気にせず自分のやりたいことに敏感で素直な子。私とは全く違う役です。私にとっては憧れというか、こういうふうに生きることができたらすごく楽しいんじゃないかなと思います。
でも、10代のころよりは、私も少しだけ息を抜けるようになったというか。学生の頃は特に、がんじがらめだったような気がします。事務所に入って「基礎を学ばなきゃ!」という思いも強くて、友だちと遊ぶ時間もほとんどなかったんです。それはすごく後悔していて。最近は友だちとの時間も作ることができて、すごく楽しいです。
プライベートはプライベートで、自分は自分。言いたいことも言えないでモヤモヤするよりは、何事も思いきろうと。20歳になってお付き合いの幅が広がって、打ち上げでスタッフさんとお酒を飲むと距離が近くなって、いろいろな話をしてくださいます。その道のプロの方々の意見を聞けるのは、すごく勉強になりますね。
2018年は、とにかくお芝居の一年にしたい。2017年は女子高生役コメディ色の強い役からシリアスな役まで。舞台にも立たせていただきました。いろんな役をやらせていただいたのがすごくうれしくて、いつも初めての役に不安はあるんですけど、挑戦している気持ち。監督と話し合って作り上げるのがすごく楽しくて、2018年はそういう機会がもっともっと増えたらいいなと思います。
作品と人は「ご縁」。だからこそ1作品1作品、1人1人との「ご縁」を大切にして次の作品につなげていくことは、これからも心掛けていきたいです。
■プロフィール
小芝風花(こしば・ふうか)
1997年4月16日生まれ。大阪府出身。2011年「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得。2012年にドラマ『息もできない夏』(フジテレビ系)で女優デビューを果たした。初主演映画『魔女の宅急便』(2014年)での演技が評価され、第57回ブルーリボン賞・新人賞を受賞。そのほか、NHK連続テレビ小説『あさが来た』、『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系)、『下剋上受験』(TBS系)、『マッサージ探偵ジョー』(テレビ東京系)、『ふたりのキャンバス』(NHK)など。