息子がまだお腹にいた頃、童謡の歌集を手に入れ、片っ端から歌っていました。歌に反応して動いてくれるのが嬉しかったからです。小さな頃に歌ったはずなのに、いつの間にかあやふやになっていた歌詞も、そのおかげで思い出すことができました。
ところで、生まれて間もない赤ちゃんは、意外と反応がないものなのですね。人間はおぎゃあと生まれた瞬間から、はっきりとした喜怒哀楽があると思い込んでいたので、最初は笑わないという事実に驚愕しました。
それでも反応してほしい、笑ってほしくて、早くから手遊びを始めました。昔ながらの歌に合わせて、手や足をリズムに合わせて動かします。しかしこれらはたいてい短く、あっという間に終わってしまうので、歌集で思い出した歌のあれこれで即興の手遊びをしていました。赤ちゃんと二人きりの1日は、結構長く感じてもいたので、自分にとっても気分転換になりました。
さてもう少し大きくなり、言葉が出始めてからは、歌がさらに楽しくなりました。息子が一緒に歌ってくれるようになったからです。耳で覚えて歌うので、歌詞が間違っているものですが、細かいことは指摘せず、とにかく楽しく歌うようにしています。