宝島社が発行する月刊誌『田舎暮らしの本』は、1月4日発売の2月号で「2018年版 住みたい田舎ベストランキング」を発表。「小さなまち」総合1位は北杜市(山梨県)、「大きなまち」総合1位は北九州市(福岡県)となった。

  • 「小さなまち」若者世代第1位は臼杵市(大分県)

    「小さなまち」若者世代第1位は臼杵市(大分県)

「住みたい田舎ベストランキング」は、2013年にスタートした。移住支援策、自然の豊かさ、医療、子育て、災害リスク、移住者数などを含む194項目のアンケートを実施。田舎暮らしの魅力を数値化し、ランキング形式で紹介している。アンケートには前回を170以上も上回る、過去最高671の市町村から回答を得ている。

第6回目を迎えた2018年は、ランキング方法をリニューアル。「自然が豊かなところで田舎暮らしを楽しみたい人」と、「都会の便利な暮らしも捨てがたい人」の双方のニーズに応えるため、人口10万人未満の「小さなまちランキング」と、人口10万人以上の「大きなまちランキング」の2つのカテゴリーに分けてランキングを発表した。世代によって異なるニーズがあることから、全世代対象の総合ランキングのほか、若者世代、子育て世代、シニア世代の4部門に分けて1位を決定した。

  • 「小さなまち」子育て世代第1位は常陸太田市(茨城県)

    「小さなまち」子育て世代第1位は常陸太田市(茨城県)

自治体の首長が移住促進を公約に掲げる市町村は上位にランクインする傾向があり、「小さなまち」総合1位となった北杜市(山梨県)は、平成27年度から「若者応援プロジェクト」などの総合戦略を具体化。移住希望者の就労支援も行っており、年代別の移住者数は30代が最多となった。

そのほかの「小さなまち」ランキングでは、若者世代部門第1位は臼杵市(大分県)、子育て部門第1位は常陸太田市(茨城県)、シニア世代部門第1位は辰野町(長野県)となった。同誌では、アンケートに回答した人口10万人未満の565市町村の「小さなまち」の中から、4部門のランキングを40位までを発表している。

「大きなまち」総合1位の北九州市(福岡県)は、「生涯活躍のまち」としてモデルエリアを選定。2年後に65歳以上の人口がピークを迎える同市は、若者・子育て世代だけでなく、車がなくても暮らせる医療施設も充実した住宅地を整えるなど、シニア世代の移住も積極的にサポートしており、シニア世代部門でも第1位に選ばれた。

そのほかの「大きなまち」ランキングでは、若者世代部門第1位は栃木市(栃木県)、子育て部門第1位は糸島氏(福岡県)となった。同誌ではアンケートに回答した人口10万人以上の106市の「大きなまち」の中から、4部門のランキングを20位までを発表している。

  • 1月4日発売の2月号で「2018年版 住みたい田舎ベストランキング」を発表

    1月4日発売の2月号で「2018年版 住みたい田舎ベストランキング」を発表