宮崎空港(宮崎ブーゲンビリア空港)ターミナルビルを運営する宮崎空港ビルはこのほど、日本初の小型機対応ロング旅客搭乗橋(PBB: パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)の供用を開始した。
宮崎空港では1日に発着する旅客機の内、定員が100人未満の小型機がほぼ半分の23機を占めており、これまで乗客はいったん外へ出て駐機場を歩き、階段を上がり小型機に乗り込んでいた。そのため同空港では2017年3月より、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、ターミナルビル国際線・国内線の利便性・機能性の向上を目的とした改修工事を行ってきた。
三菱重工交通機器エンジニアリングと5年の期間をかけて共同開発を行い、国内初となる小型機対応のロングPBB2基に加え、世界に先駆けて開発したトンネル通路内の段差がないステップレスPBB3基を設置。日本で初めて小型機へ直接接続することが可能となった。そのため、乗客は地上へ降りることなくなり、高齢者や足の不自由な人、子ども連れにとっても乗降が容易となリ、利便性が飛躍的に向上した。
また、今回のPBBにより親しみをもってもらえるよう、宮崎空港で働く全職員に愛称を募集。162件の応募の中から「ひなた らくちんブリッジ」が採用された。