東洋大OBで現役時代は"山の神"として活躍した柏原竜二氏が、2日に文化放送で生放送された『第94回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継』で解説を務め、4年ぶりに往路優勝した母校についてコメントした。
5時間28分29秒で4年ぶり6度目の往路優勝を飾った東洋大。1区、4区、5区が1年生という思い切った起用だったが、1区から1度も首位を譲ることはなかった。3日の復路は、6区と7区を2年生、8区を1年生、9区を4年生、10区を3年生が走る予定となっている。
柏原氏は、「明日(復路の3日)走る先輩は、情けない走りはできないな、と思ってほしい。それが力にもなる。いい緊張感を持って明日を迎えてほしいです」と激励し、「東洋は来年以降興味深いチーム。少しずつの積み重ねでチームは強くなる。いい事悪い事を受け継いでいくことが上級生の仕事だと思います」とアドバイス。
「もう一度箱根駅伝を走るなら何区を走りたいですか?」の質問には、「7区か8区。近年7、8区で勝負が決まる。非常に興味があります」と答え、東洋大時代の思い出を「(運営管理車の監督からは)ほぼ声をかけられませんでした。なぜなのかと聞いたら監督は『見るからにがんばってるから、声をかけると逆に観客につっこまれそうだから』」と振り返った。
番組には、青学大OBで"三代目山の神"と呼ばれ、コニカミノルタの神野大地氏がゲスト出演。「竹石があきらめずに走り切ったのは明日走る選手を勇気づける。あきらめない気持ちが明日に繋がる」と脚のけいれんで立ち止まりながらも東洋大との差を詰めた5区・竹石尚人をたたえ、「青山学院にとってはいい往路の終わり方」と冷静に分析していた。