アンファーはこのほど、同社が実施した「ニッポン健康意識大調査」から、地域性における医療や医療費に対する国民意識を分析した結果を発表した。調査時期は2017年7月27~29日、有効回答は4,700人。

一人あたりの医療費、1位は福岡県

2017年8月に厚生労働省が発表した2015年度の国民医療費は総額42兆3,644億円で、前年度(40兆8,071億円)と比べ1兆5,573億円(3.8%)増加した。また、1人当たり年齢調整後医療費を都道府県別にランキングしたところ、1位福岡県、2位高知県、3位佐賀県と続き、トップ10のほとんどを西日本が占めた。

アンファーは、国民の医療に対する意識と医療費との関係について、「日本健康意識調査」の結果から、地域性における医療や医療費に対する国民意識を分析。

まず、体調が悪いと感じたときの考え方について、「病院・クリニックにはなるべく行きたくない」と答えた割合を都道府県別にみると、1位石川県、2位群馬県、3位新潟県となり、上位8位を東日本エリアが占めた。

一方、病院に行きたくない理由について、「治療費をなるべく払いたくない」と答えた割合をみると、1位山口県、2位佐賀県、3位福岡県と続き、上位8位全てが西日本エリアとなった。

NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長の塩谷信幸氏(北里大学名誉教授)は「医療費の地域差分析ランキング上位を占めている西日本勢が、治療費ケチランキングも上位を占めるという結果となっております。これは単に『ケチ』ということではなく、医療機関に通院することに抵抗がない分、必然と医療費もかさむことから『何とかしたい』という気持ちの表れのような気がします」とコメントしている。