ロックバンド・X JAPANのYOSHIKIらが30日、東京・渋谷のNHKホールで、『第68回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 12月31日19:15~23:45)のリハーサルを行い、囲み取材でドラム演奏の可能性について言及した。

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    YOSHIKI(左)とToshl 撮影:荒金大介

2015年から3年連続、8回目の出場となるX JAPAN。今年は「ENDLESS RAIN 2017 紅白スペシャル」を披露する。YOSHIKIは今年5月、首頸椎の人工椎間板置換手術を受けていたがこの日、ツイッターとインスタグラムにドラムチューニング中の動画をアップ。コメント欄には「大丈夫ですか?」「頑張ってください」「ドラム姿やっぱりかっこいい」といった心配や期待の声が続々と寄せられていた。

本番のドラム演奏の可能性について聞かれたYOSHIKIは、「そういう噂を僕も聞きました。噂ですよね」とはぐらかし、動画をアップした理由を「噂を誇張しようかなみたいな」と説明。メンバーに「どうですか?」と委ねて追及を免れようとしたが、メンバー間で「どうですか?」の"リレー"が続き、最後はNHKスタッフに「どうですか?」。現場は爆笑に包まれた。

一方で、ステージに立てるようになるまで回復したことに喜びを感じているというYOSHIKI。「手術している時は本当に歩けなくなるんじゃないかと思っていたので」と当時の不安を打ち明け、「コンサートがあって、もともとは普通のアリーナツアーだったんですけどアコースティックでやらせていただいて。メンバーのみなさんのお陰で元気になって」と支えに感謝する。

周囲を心配させまいと、「ある程度無理した方がいいとお医者さんに言われていますので」「アメリカだと、安静というよりもどんどん体を動かしていった方が回復は早いといわれているので、ドラムもリハビリのうちですね」と補足しながらも、「まだ手術してない椎間板があるので、それが危ない」「大丈夫とはいえないんですけど微妙なところで」と危惧も。体の状態は、「まだ30%ぐらい」だという。

リスクを承知の上でドラムを叩こうとしているYOSHIKI。Toshlはこう語る。

「OKするもなにも僕はやめたほうがいいんじゃないかと思うんですけど、本人がそれがリハビリだというので。コンサートもそういうことで、何か目標がないとつらいという相談があったので、アコースティックでリハビリを兼ねてといったら失礼なんですけどそういう形でやっていこうと決めました。これからも、ドラマを叩くということが生きる糧になるのであれば、われわれも見守りながら後押し、サポートしていく」

「普通のドラムぐらいは全然叩けます。すごく激しい『紅』とかはマズイ」と語るYOSHIKIに、Toshlは「普通のドラムがあまりない」とツッコミながら、「体に気をつけていただきたいなと思います」と温かい言葉をかける。記者から「叩くということですね?」と念押しされたYOSHIKIは、「いやいやいや。"今後"です」と最後まで明確な回答を避け、「期待してください」と呼び掛けていた。

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