SNS映え観光情報を発信するスナップレイスはこのほど、SNS上のデータを独自のアルゴリズムで分析し、「2017年のSNS映えスポットランキング」を発表した。加えて、16種のSNS別に比較分析を行い、「それぞれのSNSに最も映えるスポット」を抽出した。
スナップレイスでは、インスタ映えに該当する「Cool! (おしゃれ・フォトジェニック)」スポット、Twitter映えに該当する「Haha! (笑い・ネタ)」スポット、Facebook映えに該当する「Basic(定番)」スポットの3種の基準でSNS映えスポットを抽出している。
インスタ映えに該当する「Cool! (おしゃれ・フォトジェニック)部門」と、Twitter映えに該当する「Haha! (笑い・ネタ)部門」、それぞれの「2017年のSNS映えスポットランキング」は以下の通りとなっている。
「Cool! (おしゃれ・フォトジェニック)部門」
1位 「八坂庚申堂 (京都府京都市)」
2位 「江川海岸 (千葉県木更津市)」
3位 「三光稲荷神社 (愛知県犬山市)」
4位 「フルーツバス停 (長崎県国道207号線沿い)」
5位 「高輪プリンセスガルテン (東京都港区)」
6位 「ユーシン渓谷 (神奈川県足柄上郡)」
7位 「アテネ・フランセ (東京都千代田区)」
8位 「ドゥリムトン村 (京都府亀岡市)」
9位 「日原鍾乳洞 (東京都西多摩郡)」
10位 「猿島 (神奈川県横須賀市)」
「Haha! (笑い・ネタ)部門」
1位 「ノースサファリサッポロ (北海道札幌市)」
2位 「桃太郎神社 (愛知県犬山市)」
3位 「めん馬鹿一代 (京都府京都市)」
4位 「プラムの国 (群馬県利根郡)」
5位 「電脳九龍城砦 (神奈川県川崎市)」
6位 「ふれあい下水道館 (東京都小平市)」
7位 「御金神社 (京都府京都市)」
8位 「まんだら遊苑 (富山県中新川郡)」
9位 「磐船神社 (大阪府交野市)」
10位 「辻川山公園 (兵庫県神崎郡)」
また、今回はこれら3種のSNSだけでなく、mixiやMixChannel、Mastodo、2chなど、対象を16種類まで広げ、それぞれのSNS映えの分析結果と、最も映えるスポットを公開した。分析対象となるデータは、SNS映えの基準に従って抽出した全国約6,000スポット。
2017年の流行語大賞にも選ばれた「インスタ映え」に必要なのは、女子の心を撃ち抜く“カワイさ”。今回は、たくさんの吊るされたくくり猿がカラフルな「八坂庚申堂(京都府)」が、インスタ部門でベストなスポットに選ばれた。ここで着物を着て写真を撮影すれば、インスタ映えは間違いなしだろう。
「Twitter映え」のコツは、140字の中に起承転結を入れ、人々の心を代弁したり、共感させたりする文章を書くこと。または、激しく感情を突き動かされるような画像をツイートすることである。そこで選ばれたのは、「ノースサファリサッポロ(北海道)」という動物園。入口には、「怪我や物損は保証できません。全て自己責任です」と書かれている。
Facebookはありとあらゆる世代と繋がるため、万人受けしやすいものがそのまま「Facebook映え」のポイントも高いということになる。富士山と五重塔を1枚の写真におさめた“The 日本”な写真を撮影できる「新倉山浅間公園(山梨県)」は、まさにFacebook映えスポットだと言える。
「LINE映え」する秘訣は、メッセージを送る相手や投稿を見ている相手に響く、思わず「行きたい」と感じるようなスポット情報を送ることだ。リアルスパイゲームアトラクション「inSPYre(東京都)」の写真とともに、「本格的なスパイ体験ができるスポットがあるんだけど、今度行かない?」と送信すれば、相手の好奇心を鷲掴みできる。
「はてブ」されやすく、ホットエントリーに入る記事の特徴は、“読みごたえがあり、役に立つこと”がポイントとなる。実際に下水道の中へ入ることができる「ふれあい下水道館(東京都)」は、下水道に関する知識も得ることができる有益なスポットとして「はてな映え」1位に。
Pinterestでは、多くの人からフォローされている“人気ピナー”と呼ばれる人たちが存在する。そんな人気ピナーに選ばれるためには、あまり世間には浸透していないような写真を集めつつ、見る人の共感を得ることが肝。気象条件によっては見ることができないという絶景が広がる「天に続く道(北海道)」はその最たる例だ。
より多くの人に見てもらえるような「Youtube映え」するスポットには、「清水公園(千葉県)」が選ばれた。失敗すると池に落ちて水浸しになるという、シリアスなアスレチックが話題の同スポット。本気でアスレチックに取り組む姿は、ぜひとも動画におさえたい。
どのコンテンツも24時間以内に消えてしまうため、「スナチャ映え」ではライブ感や楽しい雰囲気が伝わることが重視される。“体感する展望台”として有名な「スカイサーカス(東京都)」は、フォトジェニックさとパーティ感を併せ持つスポットとしてオススメ。
「Mastodon映え」においては、自分の所属するインスタンスに合った投稿をすることが肝心だ。爆発的に流行する前のMastodonに手を出すのは、“情報感度が高い人”。IT企業に勤めるビジネスマンの聖地とも言える「電電宮(京都府)」は、そんな人にも刺さること請け合い。お守りのSDカードも忘れずにゲットしよう。
2ちゃんねるでは独自の顔文字やAA(アスキーアート)が作り出され、スレの盛り上がりには欠かせない存在となっている。「2ch映え」する秘訣はズバリ、AA化したくなるインパクト。初代館長が夢のお告げで集め始めた人面石を公開している博物館「秩父珍石館(埼玉県)」に行けば、AA化しやすさ抜群のモチーフが見つかるはず。
20~40代女性の利用者が他のブログサービスに比べて多いアメーバブログで「アメブロ映え」を狙うには、目の肥えた女性たちにも受ける華やかさが必要となる。欧米のリゾートに来たかのような優雅な雰囲気を味わえる「びわ湖テラス(滋賀県)」なら、ラグジュアリーな写真がたくさん撮影可能だ。
画像の保存先として優れているGoogle+は、写真をよく撮る人から特に愛されている。そんな「Google+映え」で選ばれたのは、不思議な形が魅力的な「八角トンネル(熊本県)」。異世界に通じそうな独特の空気感は、カメラ愛好家を惹きつけてやまない。
ビジネスのシーンで“果敢に挑戦する姿”というのは、求める人材像として人気のキーワードのひとつ。それを体現するような写真が撮れる「LinkedIn映え」スポットは、西表島の大人気観光スポット、「ピナイサーラの滝(沖縄県)」だ。毎年遭難者が出るため、カヤック&トレッキングツアーを利用して行こう。
カップル動画や双子ダンスなどの、いわゆるリア充動画が「ミクチャ映え」する条件であるが、ピンクの壁にハートマークが描かれたホームの「恋山形駅(鳥取県)」が、ムービージェニックなスポットとして選ばれた。ここに来てカップルや友達同士でムービーを撮影すれば、ドラマチックな動画で確実に「ミクチャ映え」するだろう。
ビジネス特化型のWantedlyでは、プロフィール写真をひと工夫するのが「Wantedly映え」のカギとなる。大海原の上でブランコを漕いでいるような写真が撮れる「ハイジのブランコ(愛知県)」は、知る人ぞ知る絶景スポット。ここでプロフィール写真を撮影すれば、トレンド感度の高さも同時にアピールできる。
かつて完全招待制であり、自分の近況を知らせる「日記」が主なコンテンツであったmixiは、他のSNSに比べて内容の濃い投稿が見られる。その特徴から、ユーザーは気心の知れた昔からの友人と繋がっている確率が高く、過去の思い出を回帰させられる風景が広がる「JR下灘駅(愛媛県)」が「mixi映え」するスポットに選ばれた。