PE-BANKは12月27日、「ITエンジニアの仕事と働き方」に関する調査結果を発表した。調査は9月22日~29日、エンジニアとして活躍する全国の20代~60代の有識者を中心にインターネットで行われ、885名から有効回答を得た。
エンジニアの職種はSEがトップ
はじめに、エンジニアとして活躍する有識者の職種を聞いたところ、「正社員」「派遣・契約社員」「フリーランス」全ての雇用形態において、「システムエンジニア」が断トツの1位となった。その他では、「プログラマ」「ネットワークエンジニア」「社内SE」などの職種が多く挙がった。人数の割合として、正社員とフリーランスはシステムエンジニアが主流であり、その他の職種と大きな差をつけたが、派遣・契約社員は職種が分散している傾向が見られた。
エージェント利用で年収アップ
次に、エンジニアの平均年収について調べた結果、会社員の場合は平均623万円、一方フリーランスは平均398万円と、両者の個人年収には約1.5倍の開きがあることがわかった。これは、フリーランスの多くが短期案件や週2~3日の案件などを受託している不安定な働き方をしているためだという。しかしながら、エージェントを利用しているフリーランスの年収は746万円と、利用していないフリーランスの約2倍に。さらに、会社員の平均を100万円以上も上回っていることから、フリーランスでも十分な収入を得られていることが読み取れた。なお、案件紹介など支援を行うエージェント会社については、半数を超える51.9%が「認知していない」と回答。実際に利用している(利用したことがある)人は、わずか6%だった。
また、調査によると、独立を検討していると回答した会社員は49名。そのうち、課長・部長などの管理職層が4割、取締役や役員など経営に携わっている上層部が1割を占めていることが明らかに。そのほか、係長や本部長なども含めると、独立検討者の7割が何らかの肩書きを持つ人であることがわかった。
フリーランスでプライベート充実
フリーランスエンジニアの満足度について調べたところ、最も満足度が高かった項目は「プライベートの時間の確保」で47.8%だった。次いで「自身のスケジュール管理」(38.4%)、「確定申告やそれに向けた準備」(35.6%)、「自身のプロジェクト管理力」(31.1%)、「プライベートアクティビティの充実」(30.4%)と続き、プライベートに関する項目が多く上位にランクインする結果に。また、「プロジェクト管理能力」と仕事に関する時間の使い方もランクインしており、フリーランスという働き方を選ぶことで仕事と私生活の両方を充実させられていることが伺えた。