Tokyo Otaku Modeは12月27日、アニメや漫画、ゲームなど、いわゆるオタク系コンテンツ業界に特化した仮想通貨「オタクコイン」でのICO(Initial Coin Offering) 実施に向け、本格的な検討を開始したと発表した。支援パートナーは、ICOコンサルティング事業を手掛けるAnyPay。2018年春頃を目処に説明会の開催および資料の公開を計画している。
「楽しみ」のある価値を創造
オタクコインは、オタク系コンテンツ業界で利用可能な共通通貨を予定している。具体的には、アニメ作品への直接的な支援やアニメイベントへの参加費用、物販での支払いなど、様々な支払いに充当できることを想定しているという。同通貨により、情報やコンテンツ、マーチャンダイズの流通を促進していくとともに、従来の通貨にはない「楽しみ」のある価値の創造や、「0話切り」など課題の解決にも利用される世界を目指すとしている。
同社は併せて「オタクコイン準備委員会」を設立。アドバイザーに、アニメ映画「この世界の片隅で」のプロデューサーでジェンコ代表の真木太郎氏、ジャーナリストの数土直志氏を迎え、実態に即し、業界発展に寄与するビジョンや仕組みの構築を目指すという。
なお、ICの実施時期については、2018年春から夏頃を目指しているものの、法律やガイドラインの制定など、現時点では予測不可能な様々な事象が起こり得るため、「実施に向けた検討を行っている」状況だとしている。