説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『ロック画面の右上に線が表示されるようになりました!?』という質問に答えます。
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ロック画面の右上に線が表示されるようになったということは、iPhone Xを利用しているのではないでしょうか? 確かに、iPhone XをiOS 11.2にソフトウェアアップデートすると、画面右上のバッテリー残量などを示すステータスエリアの下に、線が表示されるようになります。
この線自体に特別な機能はなく、ただ表示されるだけの存在ですが、コントロールセンターを表示するために画面上端右を下方向へフリックするときの目印になります。iPhone X以外のモデルは、コントロールセンターの表示方法が異なりますから(画面下端中央を上方向へフリック) 、この線は表示されません。
iPhone Xの発売後しばらくしてこのような線が追加された理由は不明ですが、線を明示することによりタップ/フリックの目印にしてもらおうというAppleの意図が見え隠れします。iPhone Xのロック画面/アプリ画面の下端には、iOS 11.2で追加されたものより太くて長い線(アプリを閉じる操作で使うフリックの目印になる)が引かれていますから、そのデザインを踏襲したものと考えられます。いずれにせよ、コントロールセンターを表示する操作でユーザを迷わせないようにするためのもので、不具合ではありません。
iPhone Xに慣れたユーザにとってこの線は"余計なもの"に映りますが、表示しないようにするための設定オプションは用意されていません。ただし、ロック解除すると消えますし、ロック画面以外で表示されることはありませんから、それほど目障りに感じることはないのではないでしょうか。