ANAも所属するスターアライアンスは12月26日、世界最大のスタートアップ・アクセラレーターおよびイノベーションセンターとして知られるプラグアンドプレイ社(Plug and Play)とのパートナーシップを締結した。これによりスターアライアンスは、トラベルエコシステムの新しい製品や技術が生まれる過程で、関連のスタートアップを識別し、そのアイデア収集や開発のプロセスを通してスタートアップ各社と活動を共にすることができる。

  • 世界最大のスタートアップ・アクセラレーターおよびイノベーションセンターとして知られるプラグアンドプレイ社とパートナーシップを締結

    世界最大のスタートアップ・アクセラレーターおよびイノベーションセンターとして知られるプラグアンドプレイ社とパートナーシップを締結

シリコンバレーを拠点とするプラグアンドプレイ社は、既存のスタートアップを資金面で支援するだけでなく、指導や助言をすることで、スタートアップのアイデアに関心のある企業との接触を試みる。旅行・接客業界におけるプラグアンドプレイ社の役割は、業界の将来を決定づける先進的な技術を見出し、支援し、評価することとなる。

スターアライアンスのCEOであるジェフリー・ゴー氏は、「プラグアンドプレイ社とのパートナーシップの締結は、高度なデジタル化を進め、お客さまにスムーズな旅行体験をしていただくという当社の戦略において重要なステップとなります。初期段階で開発に参画する可能性と共に、将来のデジタル技術トレンドを早期に理解することは、新たなデジタル戦略の長期的成功を確かのものにするでしょう」とコメントしている。

また、プラグアンドプレイ社の創業者兼CEOであるサイード・アミディ氏は、「スターアライアンスのイノベーション計画の変革を支援することに期待を寄せています。このパートナーシップを通して当社は、旅行産業で最も優良で才能のあるスタートアップにスターアライアンスを紹介していきます。スタートアップの技術を活用するスターアライアンスの取り組みは、旅行産業を次の段階へと導くでしょう。スターアライアンスにお迎えすることを光栄に思います」とコメントしている。

スターアライアンスネットワークは現在、計191カ国の1,300カ所の空港へ、毎日1万8,400便以上を運航している。また、2017年には20周年を迎え、加盟航空会社が開発時に活用できるようにデジタル機能を中心に取り込み、他の加盟航空会社で渡航する場合でも顧客への旅を充実させることを強化していくとしている。

グローバル・イノベーション・プラットフォームのプラグアンドプレイは、スタートアップと企業を結びつけ、年間150社以上に投資している。2006年の創設以来、プログラムは世界中に広がっており、世界に27の拠点を設け、シリコンバレーやその他の地域で成功するために必要な資源をスタートアップに提供している。6,000社以上のスタートアップと220社以上の公式企業パートナーにより、様々な業界にて究極のスタートアップエコシステムを構築している。

また、シリコンバレーの有力なベンチャーキャピタル200 社と共に積極的な投資を行い、年間で365件以上のネットワーキングイベントを主催。 同社のコミュニティに属する企業は60億米ドル以上の資金を調達しており、エグジット(投資回収)の成功事例には、Danger、Dropbox、 Lending Club、PayPal、SoundHound、Zooskなどがある。