STARVR CORPORATIONは、ゲームセンターなどBtoB向けのバーチャル・リアリティ(VR)サービスの主要ソリューションプロバイダだ。広視野角・高解像度を誇るハイエンドVRヘッドマウント・ディスプレイ(以下、VR HMD)によって、市場を革新しています。
そのSTARVR社、日本のセガエンタテインメントと共同で、「StarVR」システムを導入したVR体験エリア「SEGA VR AREA SINJUKU」を、12月22日にグランドオープンさせました。第1号店にはセガ新宿歌舞伎町が選ばれ、2018年3月までに3カ所、2018年末までに合計10カ所のVR体験エリア開設を目指しています。
プレス向けに行われた体験会では、日本でも人気を博した映画『JOHN WICK』と『THE MUMMY』の主人公気分が存分に味わえるコンテンツが用意されていました。どちらも、ガンシューティングアクションゲームとして構成されており、視野角210度、2,560×1,440ドットの2.5Kという高解像度のパネルを左右両眼に搭載。5K相当の高精細な映像が堪能できる「StarVR」によって、まるで映像のなかに存在しているかのような臨場感を味わうことができます。
気分は映画の主人公!
それぞれのアトラクションを実際に体験した印象ですが、筆舌に尽くしがたい圧倒的な没入感はさすがのひと言。高精細な映像もさることながら、自分自身の動きに対して素早く、そしてなめらかに映像が追従してくれるので、より自然な体験を醸成しているのです。
このなめらかな動きの秘密は、ハリウッド映画のCG撮影でも使われる「ハイスピード・オプティカル・トラッキングシステム」。VRでよく言われる「速い動きに映像がリンクしていない乱れた状態」を抑制しています。これまでのVRシステム以上に、長時間のプレイでも身体的な負担が少なく、VR酔いも発生しにくいとのことです。
『JOHN WICK CHRONICLES』では、プレイヤーが主人公ジョン・ウィックとなって迫り来る敵と戦います。体験の時点では、ビル屋上での戦闘と客船のバーカウンターでの戦闘という、2種類のステージが用意されていました。筆者は後者のバーカウンター戦闘ステージをチョイス。
実際にMP5Kを模したガンコントローラーを手に、上下左右からやってくる敵と対峙しました。プレイヤーはバーカウンターに陣取っているので、敵からの銃撃をしゃがんで避けることも可能。もちろん、プレイヤーはその場にしゃがみ込むと映像内も即座にリンクして動くため、否応なしに盛り上がります。
そしてもう一方の『THE MUMMY PRODIGIUM STRIKE』は、うじゃうじゃ襲い来るゾンビを撃ち倒していくというもの。序盤、プレイヤーはヘリコプターに乗っているのですが、座っているシートが微妙に揺れるため「おお、ヘリに乗ってる!」と感じさせてくれるのです。
また、M4カービンを模したガンコンのずっしりとした重量感、そして、敵を撃つときに照準をドットサイトで狙いをつけていく様子が気分を盛り上げてくれます。こちらは、撃ち倒したゾンビの数によってエンディングが複数用意されているのだとか。
筆者のエンディングは……クリアしたけど、おそらくハッピーエンドではなかった? なお、非常にハイクオリティのゲーム体験だったので、ゲームコンテンツをセガが作ったのかと思っていましたが、すべてSTARVR社にて制作されたのだそう。
今後の展開をSTARVR社Jane Hsu氏に伺ったところ、「現在はシングルプレイ仕様ですが、お客さまの反応なども加味しながら何度も楽しんでいただけるようなギミックを投入していきたい」とのこと。また、「ガンシューティングゲームではなく、プレイヤーがロボットになって直接闘うアクションゲーム」も、新たなコンテンツとして企画が進行中とのこと。期待大です!!
ゲームは『JOHN WICK CHRONICLES』、『THE MUMMY PRODIGIUM STRIKE』のいずれも、1プレイが1,200円(1プレイ約15分)。世界最高峰のVR体験、新宿に足を運ぶ機会があったら、ぜひ味わってみて下さい!