説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『画面に一瞬「Face ID」ロゴが現れることの意味は?』という質問に答えます。
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iPhone Xに搭載された顔認証システム「Face ID(フェイス・アイディー)」。持ち主の顔を登録しておけば、iPhoneを真正面から見るだけで本人確認が行われ、ロック解除やApple Payの決済を行うことができます。パスコードを入力したり指を置いたりしなくていいぶん、一連の操作が捗ります。
そのFace IDには、大きく5つの役割が与えられています。「iPhoneのロックを解除」すること、「Apple Pay」で決済するときの確認を行うこと、「iTunes StoreとApp Store」でダウンロード/購入するときの認証を行うこと、WEBブラウザでユーザID/パスワードの入力を助ける「Safari自動入力」を許可すること、そして「その他のApp」における本人確認のツールとして機能することが、Face IDに求められています。
この5つの役割は、同名のスイッチが『設定』→「Face IDとパスコード」に用意されています。初期値ではすべて有効に設定されていますが、この画面でスイッチをオフにしておくと、以降その場面でFace IDは機能しません。たとえば、「iPhoneのロックを解除」スイッチをオフにすれば、ロック解除はいきなりパスコードの入力から始まります。
ご質問にあった"Face IDロゴが現れることの意味"ですが、それら5つの役割にFace IDが利用されることのユーザに対するアピールです。顔認証はほぼ一瞬で完了しますが、Face IDロゴがくるりと回転するアニメーションを表示することで、スムーズな認証の進行を実感できるというわけです。
逆にいうと、このアニメーションが表示されたときは、Face IDによる認証が行われたことを意味します。『設定』→「アカウントパスワード」画面で「AppとWebサイトのパスワード」を表示するときなど、前述した5つの役割以外にもいくつかの(システム関連の)機能でFace IDを利用する場面がありますから、驚かないようにしましょう。