ディップは12月22日、「はたらこねっとユーザーアンケート -労働時間の上限規制について-」の結果を発表した。調査期間は2017年3月23日~2017年6月4日、有効回答は1,602人。

残業時間の上限「月100時間未満」、46%が賛成

政府主導で検討されている「単月の残業時間の上限が100時間未満」とする案について賛成か反対か尋ねたところ、46%が「賛成」と回答。理由としては、「規制がないと無理な労働を強いる職場があるので上限があるのはいいこと」「規制が厳しくなれば、雇用者数が増える」「きちんと数字で明示することで意識が高まるので規制時間の多い少ないに関わらず良い」といった意見が挙げられた。

  • 単月の残業時間の上限が100時間未満となることについて賛成ですか?反対ですか?

一方、「反対」の人は22%。回答者からは「100時間は多すぎて規制にはならない」「100時間未満なら残業させてもよいという解釈につながるのではないか」など、100時間未満という数字明示に対する不安をあげる声も寄せられたという。

就業先で「労働時間削減の取り組み」が行われているかどうか聞くと、58%が「取り組みを行っている(充分+まあまあ)」と回答。このうち、取り組みを行ったことで労働時間が「改善している(充分+まあまあ)」職場は49%だった。

取組内容については、「ノー残業デー」の実施が多かったほか、「決められた時間になるとPCがシャットダウンする」といったPC環境に制限をかけて帰宅を促す取り組みもみられたという。