養老鉄道は20日、養老線の事業形態を2018年1月1日から変更することを受け、各種記念事業を実施すると発表した。
養老線はもともと近畿日本鉄道が運行していた路線で、2007年に近鉄の全額出資で設立された養老鉄道が運行を引き継いだ。このときは上下分離方式が導入され、養老鉄道は第二種鉄道事業者として列車を運行し、線路などの施設は第三種鉄道事業者として近鉄がそのまま保有する形態がとられた。2018年1月1日以降、沿線自治体が出資する一般社団法人「養老線管理機構」が第三種鉄道事業者となり、近鉄から無償譲渡された施設・車両を養老鉄道に無償で貸し付ける形態に変わる。
事業形態変更に合わせ、1月1日から地元の伝説にちなんだ「養老のひょうたん」や多度大社の神馬、揖斐名物のアユなど、沿線7市町の特徴をかたどったデザインのご当地駅名標を主要駅に設置。同日から養老線主要駅を発着する硬券乗車券7枚を専用台紙にセットした「養老線新たな出発」記念乗車券も300セット限定、1セット2,000円で販売される。
主要8駅を巡るスタンプラリーも1月1日からスタート。大垣駅・西大垣駅・多度駅のいずれかで当日有効の1日フリーきっぷを提示するとスタンプ帳がもらえ、8駅すべてを制覇すると、記念品として電車型ペンスタンドまたは養老鉄道オリジナル絆創膏がもらえる。沿線7市町村の小学校に在学する小学校1年生を対象に、2019年3月末まで使える養老鉄道小学生パスの無料配布も行う。