大和ハウス工業は12月18日、「子どもの家事参加実態調査」の結果を発表した。調査は10月23日~30日、20代~40代の子どもがいる共働き家庭の女性500名(子どもの家事参加・非参加250名ずつ)を対象に、インターネットおよび訪問調査にて行われた。
共働き世帯が増加する一方で、なかなか進まない家事や育児の分担。未だ女性の負担が大きく、ゴミ捨てだけで手伝った気になっている夫に、日々憤りを感じている女性も多いのではないだろうか。そんな気持ちを救ってくれるのは、やっぱり子どもの笑顔だろう。そこで本稿では、子どもの家事参加が共働き世帯にもたらす効果について紹介する。
子どもとの家事でストレス軽減
はじめに、子育てにストレスを感じている割合を調べたところ、子どもと一緒に家事をしない人では74.4%だったのに対し、一緒に家事をする人では67.0%という結果に。子どもが家事を手伝ってくれると、ストレスは15%軽減されることがわかった。
子どもと一緒にする家事としては、「食後の食器を洗い場に運ぶ」「料理を食卓に並べる」「洗濯物をたたむ」「子ども部屋の整理整頓」「料理を作る」「食品・日用品の買い物」が多く挙がった。
子どもに家事をさせる・させない理由
子どもに家事をさせる理由を探ったところ、「子どもが『やりたい』といった」(50.8%)や、「子どもの自立心を育てるためにお手伝いさせる必要性を感じた」「子どもの教育や成長のためにお手伝いさせる必要性を感じた」(同率41.2%)がきっかけとなっていることが明らかに。働く主婦の多くが、家事が子どもの自立心や教育・成長と密接に関わっていると感じていることが伺えた。
一方、子どもと家事を一緒にしない理由は、「自分でやった方が早い」(56.0%)がトップに。次いで、「子どもにやらせると自分の負担が増える」(33.6%)、「自分でやった方がきれい」(28.8%)、「子どもがやるとイライラする」(26.0%)などが上位に挙がった。
子どもと一緒に家事をする・しないは、各家庭によりそれぞれの事情があることが分かったところで、改めて子どもと一緒に家事をすることへの賛否を問うと、子どもと一緒に家事をしていない人でも、97.8%が「賛成」であることがわかった。