アイドルグループ・KAT-TUNの亀梨和也がこのほど、都内のスタジオで、カンテレ・フジテレビ系主演ドラマ『FIMAL CUT』(来年1月9日スタート、毎週火曜21:00~ ※初回15分拡大)の取材に応じた。

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    『FINAL CUT』タイトルロゴ=カンテレ提供

同作は、殺人事件で母親を犯人扱いされ、自殺に追い込まれた過去を持つ、亀梨演じる主人公・中村慶介が、12年の時をへて、事件の真犯人を探し出し、母を追い詰めた者たちへの復しゅうを果たすため動き始める物語。復しゅうの対象は、当時、事件の取材・放送に関わっていたスタッフ、司会者、捜査関係者などで、公開されるとその人の人生が終わる致命的な映像"ファイナルカット"を突きつける。

このテーマに「メディアの人間としてメディアを扱う部分であったりとか、とにかく難しさを感じましたね」という亀梨。今回は、SNSなどで誰でも発信できる時代の問題点も描かれ、「僕自身、SNSにすごく疎いんですけど、悪気がなく悪を生み出してしまったり、被害者になり、加害者になってしまうケースが、すごく身近にある怖さだということを突いている作品なので、(演じる中で)どうアプローチしていくかということが、いい課題になっています」と心境を語った。

その上で、今作では「6割で行こう」をテーマに撮影に臨んでいるそう。「台本を読んで(自身の役柄が)、対出来事であり、対相手によっての嗅覚で生きているところがすごくあると感じたので、そのまま台本の印象から僕の発想で形付けるより、共演者の声を聴きいたり、空気感を察知して、演じ分けようという作戦で行こうかな」と、あえて準備を"4割"を残すことの真意を明かし、「テンションであり、声の出し方であり、その辺は出たとこ勝負にしようかなと。その方が面白いんじゃないか」と、"ライブ感"を大事にしていく考えを示した。

しかし、実際の自分は「小心者なのでできるだけ準備したいところが実はあって、旅行でも、準備するならするでスーツケース2個分になる」という性格でもあるそう。それでも、「隙間をたくさん作っておこうと思って。その自分の感覚を信じてやってみようかな」と、あらためて狙いを話していた。

連ドラには1年に1回ペースで出演している亀梨だが、毎回撮影前は「朝起きて、深夜までとか。ほかの仕事もあって、できんのかな?って思っちゃう」と過酷なスケジュールに不安を覚えるそう。一方で、「ここ10何年できてるから、始まれば流れができるので平気なはず」と自身に言い聞かせ、「体調管理も含めて、ちゃんと毎日撮影に行きます!」と意気込みを語った。