IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道は2018年3月17日にダイヤ改正を実施する。盛岡~八戸間では既存の普通列車の運転区間延長により、両社を直通する列車と途中駅で乗換え可能な列車が下り・上り2本ずつ増える。

  • IGRいわて銀河鉄道のダイヤ改正では、夕方の盛岡駅で着発線ホームの設定見直しも行われる

盛岡~八戸間を直通する列車は現在、下り9本・上り8本設定されており、上りについては5時間以上にわたり直通列車が運転されない時間帯があった。来年3月のダイヤ改正後、下りは現行の盛岡駅11時19分発・金田一温泉駅12時36分着と三戸駅12時50分発・八戸駅13時12分着の列車を結び、盛岡駅11時9分発・八戸駅12時56分着の列車を設定。夕方には現行の三戸駅17時28分発・八戸駅17時50分着の列車の運転区間が延長され、二戸駅17時51分発・八戸駅18時30分着となって盛岡駅始発の列車から乗換え可能となる。

上りは現行の八戸駅12時22分発・三戸駅12時43分着と金田一温泉駅13時11分発・盛岡駅14時27分着の列車を結び、八戸駅を13時6分に発車する盛岡行の列車を設定。現行の八戸駅16時59分発・三戸駅17時20分着の列車は運転区間が延長され、八戸駅17時5分発・二戸駅17時44分着となり、金田一温泉駅や二戸駅で盛岡行の列車へ乗換え可能となる。

IGRいわて銀河鉄道のダイヤ改正では、夕方の盛岡駅における着発線ホームの設定を見直し、混雑が原因で利用者が行先の異なる列車に乗車してしまう事象の改善を図る。島式ホームを持つ厨川駅では、同駅23時4分発の下り普通列車の到着と上り回送列車の通過が重なっていたが、ダイヤ改正後は上り回送列車の通過を1分早め、下り普通列車から降車した利用者の安全を確保する。

  • 青い森鉄道のダイヤ改正では、八戸~青森間の最終列車の時刻繰下げも

青い森鉄道のダイヤ改正では、朝の時間帯に2本運転されていた三戸発鮫行の列車がJR八戸線への直通運転を取りやめ、同時間帯に運転される八戸発三戸行の列車とともに電車で運転(土休日と年末年始は運休)。使用車両を気動車から電車に変更することで、三戸~八戸間の所要時間が短縮される。現行の八戸駅5時43分発・青森駅7時20分着の快速列車はダイヤ改正後、八戸~青森間の各駅に停車する列車となる。

八戸~青森間の最終列車は下り・上りともに運転時刻を繰り下げ、下りは現行の八戸駅21時37分発・青森駅23時9分着から八戸駅22時22分発・青森駅23時53分着に、上りは現行の青森駅21時39分発・八戸駅23時11分着から青森駅22時26分発・八戸駅23時56分着にそれぞれ変更。ダイヤ改正後の下り最終列車は八戸駅で東北新幹線「はやぶさ37号」(八戸駅22時5分着)と乗換え可能、上り最終列車は青森駅で特急「つがる5号」(青森駅22時18分着)と乗換え可能となり、ビジネス・観光などでの各地の滞在時間拡大が図られる。