文部科学省はこのほど、「2018年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況に関する調査」の結果を発表した。2017年10月31日時点、国立・公立・私立の高等学校(全日制・定時制)を対象に、該当国立大学法人・各都道府県教育委員会・各都道府県知事部局を通じて、全数調査で行われたもの。

就職内定率、77.2%に

2018年3月に高校卒業予定者の就職内定率(就職希望者に対する就職内定者の割合)は前年同期比2.3ポイント上昇の77.2%。8年連続で上昇し、同時期では1992年以来、25年ぶりに75%を超えた。

  • 新規高等学校卒業(予定)者就職(内定)状況(出典:文部科学省Webサイト)

男女別にみると、男子は同2.0ポイント増の78.1%、女子は同2.8ポイント増の75.8%となった。

学科別では、「工業」が89.4%と最も高く、次いで「商業」83.2%、「福祉」81.4%、「水産」80.3%、「農業」80.2%と、5学科で8割超え。以下、「家庭」79.0%、「情報」76.6%、「総合学科」75.6%、「看護」72.4%、「普通」64.1%と続いた。

都道府県別では、内定率が最も高かったのは富山県の89.6%。次いで三重県88.7%、愛知県88.0%、岐阜県85.4%、佐賀県85.1%となった。一方、内定率が最も低かったのは沖縄県の47.2%で、次いで北海道58.4%、高知県69.4%、奈良県69.8%、福岡県70.0%、東京都70.0%と続いた。

被災3県の就職内定率をみると、岩手県は同1.4ポイント増の82.8%、宮城県は同4.4ポイント増の73.2%、福島県は同3.3ポイント増の82.6%となった。