あいの風とやま鉄道は2018年3月17日にダイヤ改正を実施する。高岡やぶなみ駅の開業に合わせ、平日朝の通勤・通学時間帯に列車を新設。521系の新製車両を1編成投入し、一部列車を413系から置き換える。

  • あいの風とやま鉄道は新駅開業にともなう列車増発などのダイヤ改正を実施。新たに521系3次車を1編成投入する(写真は既存の521系)

高岡やぶなみ駅は西高岡駅から2.7km、高岡駅から2.6kmの位置に設置される新駅。地上駅舎を東西に配置し、相対式ホーム2面2線(4両編成対応)で自由通路の機能も有する跨線橋を設ける。新駅東側は木津土地区画整理事業区域(ホームタウン木津の庄)として新しいまちづくりが進められ、人口増加が見込まれる地域に新駅を設置することで、地域の利便性向上と活性化、通勤・通学などでの鉄道利用促進を図る。

新駅開業に合わせ、あいの風とやま鉄道は来年3月のダイヤ改正から平日朝に下り列車を新設する。石動駅から高岡方面へ下り1425Mを設定し、413系3両編成を使用。時刻は石動駅7時5分発・高岡やぶなみ駅7時17分発とされ、石動~高岡間は平日のみ運転。高岡~黒部間は425M(高岡駅7時23分発・富山駅7時43分着・黒部駅8時18分着)として運転するとのこと。

富山駅以東の区間では、朝の下り529Mを現行の富山駅7時22分発・黒部駅7時53分着から富山駅7時8分発・泊駅7時55分着とし、運転区間を延伸。編成両数も521系4両編成(現在は2両編成)に増車する。沿線の大規模工場や高校の始業時刻に合わせて時刻を変更するとともに、富山駅6時59分着の下り423Mからの乗換え時分も短縮される。上り534Mは現行の黒部駅始発から泊駅始発(泊駅7時46分発)とし、運転区間を延伸することで朝の通勤・通学時間帯の利便性向上を図る。

富山駅での北陸新幹線との接続、高岡駅での城端線との接続を考慮した時刻変更も行う。富山発金沢行の上り始発列車420Mは4分繰り上げて富山駅5時31分発・高岡駅5時48分着とし、高岡駅5時51分発の城端線普通列車(城端行)へ乗換えが可能に。日中時間帯の上り550Mも5分繰り上げて富山駅12時50分発・高岡駅13時9分着とし、富山駅での北陸新幹線下り「かがやき509号」(富山駅12時32分着)からの乗換え時分を短縮する。

その他、混雑が予想される大型連休や休日などに2両編成から4両編成への増車も行うという。あいの風とやま鉄道は既存の521系(2次車)をマイナーチェンジした新製車両521系3次車の投入を予定としており、413系の一部列車を置き換え、快適性向上を図る。