新潟県の第三セクター鉄道、えちごトキめき鉄道と北越急行はこのほど、2018年3月17日に実施するダイヤ改正について発表した。えちごトキめき鉄道は利用者の声に応え、日本海ひすいラインから妙高はねうまラインへの直通運転列車を設定する。
えちごトキめき鉄道は妙高はねうまライン(旧JR東日本 信越本線)・日本海ひすいライン(旧JR西日本 北陸本線)の2路線からなり、現在は「えちごトキめきリゾート 雪月花」が直通運転を行っているものの、これまで定期列車の直通運転は行われていなかった。
ダイヤ改正で新たに設定される直通運転列車は泊駅9時24分発・直江津駅10時54分発・新井駅11時21分着で運転され、日本海ひすいラインの車両ET122形2両編成を使用。直江津駅での乗換えがなくなり、高田・上越妙高方面への移動を容易にすることで上越地域内の利便性向上を図る。折返しの列車は新井駅11時26分発・直江津駅11時53分着となる。
日本海ひすいラインでは朝7時台の糸魚川~直江津間の列車が見直され、現行の糸魚川駅7時37分発・直江津駅8時19分着の普通列車は運転取りやめに。泊駅7時15分発・直江津駅8時24分着の快速列車はダイヤ改正後、糸魚川~直江津間の各駅に停車する列車となり、直江津駅の到着時刻は8時26分となる(泊~糸魚川間は改正前の時刻と同じ)。
妙高はねうまラインでは現在、JR信越本線から直通する快速列車(新井~直江津間は各駅に停車)が下り2本・上り2本運転されているが、ダイヤ改正におけるJR東日本の輸送体系見直しにより、上り1本を除き妙高はねうまラインへの直通運転が取りやめに。これにともない「JR東日本の車両の妙高はねうまラインへの乗り入れ本数が減少するため、減少分を当社車両で運行」(えちごトキめき鉄道)するという。現行の朝の下り快速列車(新井発新潟行)は新井駅8時51分発だが、ダイヤ改正後に設定される下り普通列車は新井駅7時52分発・直江津駅8時32分着となり、朝の通勤・通学時間帯の混雑緩和が図られる。
えちごトキめき鉄道と同時にダイヤ改正を行う北越急行は、現行の直江津駅17時55分発・越後湯沢駅19時21分着の普通列車を直江津駅18時3分発・越後湯沢駅19時21分着に変更。妙高高原駅17時7分発・直江津駅17時59分着の普通列車から乗換え可能となり、夕方以降の帰宅時間帯における妙高はねうまラインとの接続が改善される。
北越急行のダイヤ改正では、ほくほく線で夜間に運転されている現行の快速列車(上りは直江津駅19時43分発・越後湯沢駅20時54分着、下りは越後湯沢駅21時6分発・直江津駅22時14分着)の種別が変更され、ほくほく線内の各駅に停車する列車に。現在は通過となっている各駅での乗車機会を増やす。なお、ダイヤ改正後も「越後湯沢駅での東京方面の上越新幹線の接続列車に変更はありません」(北越急行)とのこと。